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灰煙  08.12.24
空は薄曇、小さな部屋
二人だけの、小さな部屋が
今はとても 大きく感じて
ガラリと抜ける空間は
何の色も持たなくて

君が居なくても 続く想い
『思い出』は傷のように
悲しくても
どうか癒えないで

目を開いたら そこに居ると
目が覚めたら 夢だったと
信じたくて
カーテンは閉めたまま
あたたかな手を伸ばしても
そこにあるのは
冷たい 現実

空は泣き出して、小さな部屋
一人きりの、小さな部屋に
今は何も 考えられず
ガラリと抜ける空間は
心の中を映し込む

君の姿、全てが 流れ霞み
思い出せなくなる前に
たなびかずに
どうか消えないで

この広がる 君が居ない
熱が冷めた 世界など
見れなくて
瞳は閉じたまま
あたたかな声を探しても
そこにあるのは
突き刺す 喧騒

目を開いたら そこに居ると
目が覚めたら 夢だったと
信じたくて
カーテンは閉めたまま
あたたかな手を伸ばしても
そこにあるのは
冷たい 幻想

君の居ない世界を否定して
永遠の眠りにつけたなら

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あきゅろす。
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