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三國無双/周泰×張遼※R-18/彦六様から


「っ、ぐ、ぁッ…!」

突き込まれた身体が悲鳴を上げた。
もう限界などとうの昔に向かえている。
だが己を抱く男に止める、という選択肢はない。
手にも足にも走る甘い痺れ。ぐちゅ、と卑猥な水音だけが響く室内。
耳を塞ぎたくなるようなそれに、張遼は唇を噛んだ。

合肥にて呉との連戦の中、迎えた夜。
幾度となくむかえて来たものだが、何処かしらの胸騒ぎを覚えたのはさすが歴戦の将というべきなのか。だが彼も、殺意は見抜けてもこの奇特な男の好意…いや、"行為"までは見抜けなかった。
張遼に用意された小さな陣幕で作られた陣の中、ちょうど鎧を外していたところを背後から襲われた。
お構いなしに早速と全身をまさぐる両手。今張遼の視界には地しか映らないが、こんなことをする相手なぞ一人しかしらない。

「…周幼平殿」

動きが一瞬固まった。当たりらしい。

「貴公は何を考えているおつもりか?」
「………」

戦場でも常に口を閉ざしている男だが、こうも黙っていられては困るのだが。
…彼にはこの男の心理が分からない。
敵同士の、互いに一軍の将でありながら自分に会いに来る事が、だ。
ただでさえ厳重な警備、忍んで侵入する事すら難しいのに。
危険を冒してやって来たのだ、この男は――周泰は。

そうしてこの陣に入り込んだ彼に、張遼が気づかなかった事が何よりの失態であった。
気付かなかったからこそのこの失態。既にその着物は肌蹴られ、その身を犯されている。
屈辱と憤懣、羞恥と快楽が脳を揺さぶった。飛びかけの理性でふと、張遼の視界の片隅に周泰の姿が映る。

「周…泰…どの…」
「……」
「…何故答えて下さらぬ」

寡黙を貫く男は黙ったまま。答えることはない。

「…周泰殿…!」

語気を荒くした張遼に、やっと周泰はその手を止めた。
人を幾人でも殺す視線が、今のそれと同じで己を射抜いている。
殺気。そう殺気だ。
だが少し違う。奇妙な感覚、相手は自分を殺したいと思っている。
なのに、

「お前が、」

この、


「―――――――」



どこか、それを手に入れてしまいたいという、この男が抱く意思は。



「ふぁ、あっぁ…!」

最後の言葉まで周泰は告げなかった。
話すや否や、また張遼の身体を苛み出す。

「しゅ、…た……ん、ん…」

そう自身の名を呟く甘い声を、彼は聞きはしない。
表は此方に向きしとも、心まではこちらに向くことはないと知っていたから。


張遼が欲しているのは蜀の関羽。一度主、孫権の命で偵察に行った時に知った。張遼の目がずっとあの蜀を捉えていたことを。


もうその目がこちらを向かないのならば。
その心以外の全てを欲して。



(だから貴方の言うことなど聞けない)





『関羽を欲しているならば、』





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彦六さんは私のネ申^///^


あきゅろす。
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