あぁ、僕らのアリス。
君は覚えているの?もう忘れてしまったかな?
今から思えば、もうずっと昔。
空がまだ、薄い水色に満ちていて赤い滴が水溜まり程だった、あの頃を。
「ウサギさん!」
君はいつも、嬉しそうに笑ってたね。
まるで僕らに会えるのが嬉しいみたいに。
「どうしたの、僕らのアリス?」
そう聞けば君は、やっぱり笑って
ウサギさんにあいにきたのよ、なんて舌っ足らずに笑うんだ。
僕はそれが嬉しくて、幼い君が愛しくて、精一杯の想いを込めて
「ありがとう」
いつだってそう言ったんだ。
アリス、僕は君の幸せだけを願っているんだよ。
例え、猫に疎まれても例え、ビルに諭されても。
だってそうだろう?
僕らの幸せは、君が笑ってくれることなんだから。
だからアリス、選ぶんだ。
君が望む未来を、君自身の幸せを。
「雪乃、どうかしたの?」
僕が歪んでしまっても
あぁ、どうか、頼むから
「何でもないよ、…亜莉子。」
いつか歪む日の僕よ、
僕らのアリスから、選択肢を奪うことだけはしないで。
(見守ることが、君の意義だと)
(どうか気付いて、手遅れになる前に)
(君が アリス を )
(殺 して しまう 前 に)
以下、あとがき
相互リンク記念にルィ様に捧げます!!
リクエストいただいたのは見守る感じの白ウサギ・アリスでしたが
力不足でこんなよく分からないモノに…。申し訳ないです。
もしよろしければ持ち帰ってやって下さい。
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