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JUSTICE And PIRATES
笑顔でまたね!
『………?』


話終えると、エースは白い横三日月の付いた電伝虫と、白ひげのビブルカードを名無しに手渡した。


「これ、電伝虫な!帰る時は連絡すれば、迎えをよこすってさ!
あと、寂しくなったら、いつでも使え!」

『うん!』

「それと、ビブルカード…、一応渡しておく。」

『うん、ありがとう!』

「エース〜、オレらが居るんだから寂しくならねぇだろ〜?」

ルフィは言う。


「ははっ!
まぁ、名無しの事も宜しく頼むよ。

……手ェ出すなよ〜!」

「Σなっー!!(…何でオレの顔見て言うんだよ…ι)」

いたずらっぽく笑って言ったエースの言葉に、すかさず反応したのはゾロだった。
横では、ナミが笑いをこらえていた。




「じゃあ、オレはそろそろ行くよ。」

「もう行っちゃうのか…?」

「ああ。
ルフィ、次に会う時は、海賊の高みだ!」

「おう!」

2人の兄弟は、拳と拳をカツンと合わせて笑いあった。


「じゃあな、おめぇら!
名無しは放っておくと無茶しかねない。そこら辺も頼むな!」

「任せとけ〜!」

「名無し!マジで無茶すんなよ〜!!とりあえず、またなぁー!!」

『うん!またねー!!』


エースは、笑顔で手を振り去って行き、名無しは笑顔でそれを見送った。


─────

「ねぇ名無し…。本当に一緒に行かなくて良かったの…?」

ナミの問いに、ユバへと歩いていた一行は、名無しの方に振り向いた。


『うん。これでいいのよ!』

「名無しちゃん、本当の本当にいいのかい?無理してるんじゃ…」

『サンジまで何よ〜。
大丈夫だって!
それにね…もし一緒に行っていても、アラバスタの事が気になって、結局戻って来てそうな気がするわ。』

「名無しさん…。」

ビビは、心なしか目に涙を溜めているように見える。
せっかく仲間に会えたのに申し訳ない気持ちと、自分と国の為に一緒に戦ってくれる嬉しさで一杯なのだ。


『仲間や友達が困ってたら、全力で力になる!それが私のモットーよ!!』

ニッコリと笑顔を見せた名無しに、ビビは涙目でありがとう!と言い、ナミを始めとする他の仲間達も、名無しと一緒に居られる嬉しさで全員笑顔を浮かべていた。


『あ、ビビごめんね…。勝手に友達だとかって…。』

「全然!そう言ってくれて嬉しいわ!
私達、もうとっくに友達よ♪」

『ありがと!

みんな、またお世話になるからよろしくね!』




「名無し………。」

『…。もしかして迷惑だった?』


コツン!

『痛!』

ナミは、名無しのおでこにデコピンを食らわせた。

「もう!誰もそんな事言ってないでしょ!

何か名無し、初めて会った時より、いい笑顔見せてくれるな〜って思っただけよ。」

『そう…?』

「名無しちゅわぁ〜んは笑顔が一番さ〜vV
そんな名無しちゅわんと一緒居られるなんて、幸せだぁ〜〜♪♪」

「…アホかおめぇ。この暑さで頭までイカレちまったみたいだなー。」

「何だとクソ毬藻!!」

「うるせー!誰が毬藻だ!蚊取り線香眉毛!(怒)」

「あぁ?!やんのかゴルァ〜!(怒)」


『……ι』

「さ、アホ2人は放っておいて先行きましょう!」

「あ、待ってナミすわん!」



「それにしても、白ひげの仲間が一緒なんて心強いぜ!」

『ちょっとウソップ、心強いなんて言われる程強くないわよ〜私。全然大した事ないし!』

「改めて、宜しくお願いしま〜す!」

『…………。ι』

いざとなったら、自分を守ってくれとばかりに、頭を下げるウソップだった。







砂漠を歩きながら名無しは、エースからもらった電伝虫を見つめていた。


「名無しどうしたの?
あ、まさかもう帰りたくなったとか?」

『違うわよ〜!
何だか嬉しくて、つい…。』







─────

日が落ち始め、辺りがほんのりと暗くなった頃、一行はユバに到着した。

「…………。」

『反乱軍は…?とてもいるようには見えないけど…。』

名無しの言葉通り、反乱軍がいる気配はない。それどころか、人の気配自体があまりしないのだ。


「…!おい、何か聞こえるぞ!」

耳をすませば、スコップで何か掘る音が聞こえてきた。

「………?」

音のした方に行くと、一人の老人が穴を掘っていた。


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あきゅろす。
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