JUSTICE And PIRATES 意外な一面 「あ?名無しの事か?」 「そうよ〜♪」 「そういやぁ、オレも気になるぜ。名無しって戦闘員なのか?」 「いや、戦闘員ではねぇな。名無しは船医だ!」 「へぇ〜…。(ドラムで聞いたっけ…。名無しが医者だって事、忘れてた…。)」 「戦える医者なんてカッコイイぞ〜!!」 チョッパーは目をキラキラさせている。 『…でもね、あの船では、戦った事ってあまりないのよねー。』 「そりゃあそうだろ!オヤジから戦闘禁止令が出てんだからな。」 「オヤジ?」 「あぁ…、白ひげの事だよ。」 『私もみんなの役に立ちたいのに…。』 「いやいや、船医の仕事だけで充分だろ!それに、オヤジは可愛い娘にはケガして欲しくねぇんだって!」 空にはいつの間にか星と月が出ていた。そんな中、麦藁の一味+白ひげの一味2名の雑談は続く…。 「それにしても、名無しがメシのおかわりしないのは意外だったぜ。食い気がなくなってるというか…。 あと、随分大人しくなってるし…。」 『ちょっと…!!(汗)』 「あ…、もしかして猫かぶってるとか?」 『そ、そんな事…(汗)』 「名無し、もっと自分を出しなさいよ〜!」 「……………。」 ゾロは黙って聞いていた。 その後は、名無しが来た当初、広いモビーディック号船内で迷子になった話とか、仲良しのナースとバカやった話、 酒に酔って、マルコの髪の毛と白ひげの髭を引っ張って絡んだとか、腹出して鯨の船首の上で寝て、次の日見事に風邪ひいた話をエースが面白おかしく話し、その場は笑いに包まれていた。 「まだあるんだぜ〜。」 『もういい!余計な事を〜〜!!』 恥ずかしくなる名無し。 「本当の事だろ?(笑)」 「名無しちゃんが酔っ払うの見てみたいなぁ〜♪」 「名無し!!今度一緒に飲むわよ!!」 「あの時は、オレもビックリしたぜ!」 『いいお酒が沢山手に入ったから、ジョズが利き酒大会やろうとか言い出して、度数の強いやつばっかり飲ませるんだもん〜。』 「で、次の日全員二日酔いでオヤジ呆れてたな〜。」 『そうそう!(笑)』 「名無し〜。白ひげの船って、楽しそうだな〜。」 『ええ、楽しいわよチョッパー!』 「名無しさんて、結構ハチャメチャなのね〜。 大人しい人かと思ってたわ!」 名無しの裏の顔…いやいや、違う一面を初めて知る皆であった。 「(さてと…、随分遠回りになったけど、そろそろ本題に入りますか…!)」 ナミの目が怪しく光った。 「そういえばさ…。白ひげの船の恋愛事情ってどうなってんの?」 いきなり直球のナミ。 「名無しも含め、何人か女クルーも居るんでしょ?」 『ええ、居るわよ!でも、何でそんな事…?』 「いーから♪いーから♪」 「れっ、恋愛ならべつに自由だよな名無し!」 『うん…。ユキ姉達も付き合ってるし…。』 「ふーん…。で、ぶっちゃけお兄さんはそういう人居ないの?」 「ーー!!(何でオレなんだよ…。)べ、べつに今は居ないぜ?……///」 「好きな人は?」 チラリ… 「さ、さぁな…///」 ニヤリ… ナミは、質問に顔を赤くしたエースが、名無しの顔を見たのを見逃さなかった。 「(やっぱり!これで決まりね!)」 ←→ [戻る] |