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JUSTICE And PIRATES
オカマを釣った
「グエ〜〜〜〜っ!!」


とある午後の昼下がり…メリー号に木霊したのは、カルーの叫び声。

ルフィとウソップが釣りしてるのはいいが、カルーを釣り糸にくくり付け、エサにしていたのだ。


「あなた達…。カルーに何してんのよ!!(怒)」

ゴチィーーン……!

ビビが怒りの鉄拳を食らわす。


『カルー大丈……って、何これ〜〜〜〜〜っ!!!!』

「名無し、どうしたの?」

カルーの様子を見に来た名無しの声に、ナミ達が何事かと集まって来た。






「いや〜〜、見ず知らずの海賊さん達に助けて頂いて…
スワンスワン…。」

ちーん……………。



「オレら、変なもん釣ってしまった…。」

がぼ〜ん…


釣り糸の先のカルーに、抱きつくようにくっついていたのは、バレリーナのような格好をした妙な男。


「あちしはカナヅチだからねぃ!海にでも落ちたら、ドゥーしようかと思ったわよ〜う!」

『カナヅチって、もしかして能力者とか?』

「そーよぅ!!あちしは悪魔の実の能力者。だから海に落ちたら一貫の終わりなのよーう!!

ついでだから、見せてあげようかしら?あちしの能力!」


そう言ったバレリーナ男は、つかつかと歩み寄るといきなりルフィに顔面平手打ちを食らわした。

ドゴーン!!

その勢いで後ろの壁に激突するルフィ。

「てめぇ、何しやがる!」

それを見て、腰の刀に手をかけたゾロが睨みをきかせ男に近づく。


「ちょ〜っと待ちなさいよーう!ジョーダンよ、ジョーダン!!」

男は右手で自分の頬を触った。


「ジョ〜ダンじゃないわよ〜う!!!」

『……え?ルフィ?!…こっちにもルフィ???』

名無しは目の前の、2人のルフィの顔を交互に見ながら驚いていた。

驚いているのは名無しだけじゃなく、他のクルー達も頭に?を浮かべていた。


「ドゥ〜?驚いた?
これが、あちしの能力!マネマネの実の能力よ〜〜う!!」

男は、ナミやチョッパー達の頬を次々触っていく。
そのつど触った人物に変身していく姿に、最初はビビり気味のチョッパーやウソップも、面白いものを見たとばかりにテンションが上がっていった。


「左手で触れば元通り〜♪
さらに、メモリー機能付き!過去に触れた顔は、決して忘れな〜い♪」


気を良くした男は更に能力を発動し、次々と顔を変えていく。



「えっーーーーー!!」

ビビの顔色が変わった。




「おぉ〜〜〜っ!!すげぇなぁ〜〜!!」

「もっとやれ〜〜!!」

「ジョ〜ダ〜ンじゃないわよ〜〜う♪♪♪」

しまいには、ルフィ達と男が意気投合して、一緒に踊り出す始末。


『ふふっ…。チョッパーもすっかり溶け込んでるわね!』

そんな彼らを名無しは、優しい目で見ていた。



ザザザザザ……


何か近付いて来る音にナミが気付いた。

「あれ、あんたの船なんじゃない?」

「はっ!あちしの船よーう…。
残念ねい!お別れの時が来たわね〜い!」

「ええ〜〜〜っ!」

残念がるルフィ達。

「そーんな悲しい顔するんじゃないわよ〜う!
旅に別れは付きもの…。でもね、友情ってやつは、付き会った時間とは関係ナッシング!!」





「「「また会おうぜ〜〜〜〜!!」」」

「さ、行くのよう!アンタ達!!!」

「はっ!Mr2ボン・クレー様!!!」


男は横付けされた自分の船に乗り、去って行った…。


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