JUSTICE And PIRATES 仲間への叫び 「ロビン!まだ、お前の口から聞いてねぇ!!」 「…………。」 「生きたいと言えーーーー!!!!」 「…生きる……」 望んではいけない事だと思ってた、誰も許してはくれなかった生きるという事… 最早、生きる事を諦めかけていたロビン。その耳に届いたルフィの声― 「……………。」 「海は広いんだで…!いつか必ず、お前を守ってくれる仲間が現れる!!」 「ルフィを信じろ!!」 「………………。」 ロビンの瞳からは、とめどなく涙が流れ落ちていた。 「ロビン!」 「ロビンちゃん…!」 真っ直ぐロビンを見つめる仲間達。 「……………。」 もし、1つだけ…望みを言っていいのなら… 私は…私は…… 「生ぎたい!!!私も一緒に、海へ連れてって!!!!」 「…………。」 ロビンの叫びを聞き、ニヤリと口角を上げたルフィ。他の仲間達も、絶対助けるという気合い新たにロビンを見据えた。 「うぉぉ〜〜!!お前ら、好きだチクショ〜〜〜!!!(泣泣)」 『…………。』 一連のやり取りを目の当たりにしたフランキーは、感動の涙を流す。一方の名無しも、目にいっぱい涙を溜めていた。 その頃― 跳ね橋を降ろす為、裁判所隣の左右の塔に別れて入っていったフランキー一家達。塔の頂上に辿り着いた彼らは、遂にレバーを引く事に成功。これにより、跳ね橋がゆっくりと降り始める。 「おっ、上手くやったみたいだなフランキー一家!…いいタイミングだ」 「早く降ろせ…。」ニヤリ 「…悪そうな顔ι」 「ロビン!必ず助ける!!」 跳ね橋が降り次第、即突入の麦藁一味。高まる緊張感… スパンダムは跳ね橋が降り始めた事に焦り出し、来るな〜!と叫んでいる。 と、その時… ドッカーーーン!!! ガコンッ…ピタッ 「「「「?!!」」」」 ゆっくり降りていた筈の跳ね橋が爆発音と共に途中で止まってしまい、動かなくなってしまった。 裁判長バスカビルが、迫撃砲を打ち込んだ為だった。 「どうした!跳ね橋が止まったぞ?!」 「アレが降りねぇと、ロビンんトコに行けねぇじゃねぇか!!」 『……………。』 「…な、何か知らんけど止まったぞ…。」 「名無しさーーん!!!こんな感じでどうでしょう?!」 裁判所の扉が開き、バスカビルが顔を出した。 『……。と、止まったならそれでいいわ…!』 「名無し?!」 「何したんだお前…?」 麦藁一味やCP9達は、一斉に名無しに視線を向ける。 「どうなってんだ!?」 未だに事態を飲み込めていないスパンダム。そんなスパンダムにバスカビルは、名無しからの指示の事を話した。 「何っ?!「!!!てめぇ名無し!!余計な事言いやがって!!!」 話を聞き、スパンダムより先に反応したゾロ。当然怒りの表情だ。他の一味達も、困惑と怒りの表情を浮かべている。 「スパンダム長官〜!!司法の塔から避難を!!」 「は、はは…!よ、よくやった!!名無し、少しはやる気になってんじゃねぇか!跳ね橋が降りなきゃ、こっちのもんだ!!」 名無しが出した指示を評価したスパンダムは、今の内に連行しようとロビンの腕を引っ張る。 「さぁ、行くぞ!ニコ・ロビン!!」 「…………!!!」 「モタモタすんな!!」 「(…ルフィ…みんな…!!!)」 「ロビン!!!」 「ロビンが連れて行かれちゃう!!!」 「待てーーー!!!」 跳ね橋が降りず、先に進めない麦藁一味。どうする事も出来ず、連行されようとするロビンを見て叫ぶしか出来ない。 「名無し〜〜!!!」 ナミが大声を上げた。 ←→ [戻る] |