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JUSTICE And PIRATES
青雉の心配事
『何でしょうか?サボリ魔大将殿!』

役人から電伝虫を受け取った名無しは、受話器を取り嫌味口調で口を開いた。

《…サボリ魔は無いでしょι》

『事実を言ったまでですが?(怒)』

《あららら…機嫌悪そうじゃないの》

『誰のせいだと思ってんのよ!!!全く!!(怒)』

「ク、クルッポー…」

怒鳴り出した名無し。ビックリしたハットリは、名無しの肩から飛び立ち、階段の手摺に止まった。

『バスターコールなんて何考えてんのよ!!しかも…よりによって、あの長官にその権限を渡すなんて……!!!』

《い、いや…その何だ…アレだ…『はっきり言いなさいよ!!』

歯切れの悪い青雉を怒鳴る名無し。電伝虫の向こうの青雉は、余りの名無しの剣幕にタジタジだ。

「……………。」

名無しに電伝虫を渡した役人は、海軍本部の大将にタメ口で、しかもそんな口の聞き方して大丈夫か…?と、内心ヒヤヒヤしている。

《そ、そんなに怒るなって…!(汗)》

『今すぐ、ゴールデン電伝虫を回収しに来て!!』


《今すぐつってもなぁー…だいたい、あの長官が簡単に返す訳な『どうせ暇なんでしょ?!長官が電伝虫のスイッチを押す前に…!』

バスターコールが発動されたらどうなるか…。

名無しの脳裏に“あの事件”の事が甦り、目に涙が溜まる。

『……。バスターコールだけは…ダメよ絶対…!』

名無しは、電伝虫の受話器を握る手に力を込めた。


─────

『ーで、あなたの用って何?!』

《あ、いや…大した事じゃないんだが…確認したくてな》

『確認?』

《あぁ。》

青雉が確認したかった事とは、名無しがエニエス・ロビーとモビー号、どっちに戻ったかという事だった。

《まぁ…この電伝虫に出たという事は、W7に潜伏していたCP9達と再会して、エニエス・ロビーに戻ったという事だな!良かったじゃないの!》

『…は?』

《ルッチ君と、感動の再会〜!だったんじゃないのか?》

『…あぁ、そういう意味ね…。それはそれでいいけど…』

名無しの声のトーンが落ちた。

『私、やっぱり政府には《………。居たくないなら、今すぐそこを出て白ひげの所に帰るか?》

『それが簡単に出来ないから、悩んでるのよ…!』

《……折角会えたルッチ君と離れたくない〜って事か》

『…半分はそれ』

《残りの半分は?》

『…………。言いたくない…』

《…………。》

青雉は眉を寄せた。

『………。』

《……でもまぁ名無し、何だ…ホラ…ルッチ君になら話せるだろ?1人で、あんまり悩み過ぎるなって…》

青雉は、何だかんだで名無しを心配していた。

『うわー…珍しい事言うのね…』






海軍本部―

しばらく名無しと話した青雉は、ガチャンと電伝虫を切り溜め息を吐いた。

「あらら…色々余計な事話過ぎて、肝心要な事言うの忘れちゃったじゃないの」

電伝虫を元の場所に戻し、ドカンと椅子に座った青雉。ふんぞり返って天井を眺める。

「………。今、エニエス・ロビーは厄介な事になってる…か…。」

ポツリ呟いた青雉。名無しの事を気に掛けながらも、アイマスクを目の上にし眠りの体勢に入った。


─────

司法の塔―

用が済んだ名無しは、ハットリを腕に抱き階段を降りていた。

「おいニコ・ロビン!」

『…………。』

階段の途中位まで降りた時、スパンダムの声が聞こえ名無しは足を止める。

「てめぇ、名無しと何か話してたようだが?まさか…同じ船に居た好で、コッソリ助けて貰えると思ってんじゃねぇだろうなァ!!」

『…………。』

また始まった…もっと他にやる事ないのか…!

『〜〜〜〜!!!』

顔を歪めた名無しは、早足で階段を掛け降りる。

ドンッ…!!

『「Σーーー!?」』

階段を降り右側に曲がろうとした時、役人とぶつかった名無し。
名無しもぶつかった役人も、尻餅をついている状態だ。

「痛た……Σあっ!!!も、申し訳ありませんっ!!(滝汗)」


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あきゅろす。
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