JUSTICE And PIRATES 泣かしたのは誰? 『…ぐすっ…ヒック…!』 涙を堪えきれなくなった名無しは、遂に泣き出してしまった。 「な、泣くなって名無し!」 『ぐすっ…△※◎◆☆〜〜!!!』 「だから泣くなって…!オレが泣かしたみてぇじゃねぇか!(汗)……っておい!」 涙で言葉にならない名無し。ジャブラの服を引っ張ると、それで涙を拭き始めた。 「…人の服で拭くなってι」 「……………。」 長官室のある階までやって来たルッチ。コートは既に脱ぎ、髪は後ろで一つに纏めてあった。 「……………(怒)」 ルッチの視界に入ったのは、ジャブラの服で涙を拭く名無しの姿。 ところが、ルッチの位置からだと、名無しがジャブラの胸で泣いてるように見え、眉間に深〜い皺を刻む。 「名無し、泣くなってマジで………Σホ、ホラ離れろ!!」 ルッチに気付いたジャブラは、慌てて名無しを引き離した。 「…てめぇ野良犬…!誰を泣かしてやがる(怒)」 「オ、オレじゃねぇって…!(汗)多分、長官が何か言っ『ルッチぃ〜〜〜!』 「泣くな名無し…」 ルッチは、自身の親指で名無しの涙を拭った。 『泣いてないから…』 「ウソつけ。……もう話終わったんだろ?」 部屋に戻るぞ…と、ルッチは名無しの手を引き、歩き出した。ブツブツ言ってるジャブラも、それに続き歩き出す。 すると… 「お〜い、名無し〜〜!」 カクが手を振りながら現れた。 「…チッ、うるせーのが来た」 「んん?ワシは、お主ほど煩くないぞ?……って、そんな事よりジャブラ!何名無しを泣かしとるんじゃ!!(怒)」 「だーかーら!オレじゃねぇっつってんだろうがァ!!(怒)」 カクに反論するジャブラ。その時、扉の開く音が聞こえ、スパンダムが顔を出した。 『げっ……』 あの後だけに、すこぶる嫌な顔をする名無し。 「話声がすると思ったら…何だ名無し、お前まだ居たのか?!あー…そこに居るんなら、コーヒー入れてくれ!」 『…………。』 「どうした、聞こえなかったのか?」 『………………。』 仕方なしにコーヒーを入れた名無し。スパンダムの言動に不快感MAXの名無しは、腹いせに?とびっきり熱いコーヒーを入れてやった。その後… 「Σぶあっちぃぃ〜〜〜!!!」 ガシャーン!! いつものパターンが出たのは、言うまでもない。 ───── フランキーとロビンの前を通り、部屋に戻る名無し達。 「名無し、これからワシの部屋で「茶ならしないぞ!」 「ルッチには言っとらんわい!(怒)」 「…………。」 言葉を交わしながら足を進めていると、ルッチが突然名無しを抱き上げ、横抱きにした。 カクとジャブラが何か言ってるが、ルッチは聞こえないフリをした。 『Σちょ、ちょっと!』 突然の事に驚いた名無し。降ろして!と言うが、断る!と一蹴されてしまう。 「…軽いな…。ちゃんと飯食ってたのか?」 『た、食べてたけど…』 名無しを横抱きしたまま歩くルッチ。最初は降りようとしていた名無しだが、今ではルッチの首に腕を回し、ギュッとしがみついていた。 その頃― パウリー達の作戦を完全無視の先走りルフィは、1000人以上の衛兵を1人でなぎ倒し、遂に本島最終地点裁判所の屋上に到着した。 「あれが最後の建物だな。あそこに、ロビンと名無しが居るんだな…!」 目の前には司法の塔。しかし、跳ね橋が降りてない為道は無い。 なんとかならないかと考えていると、ルフィの前に空気の扉が現れ、CP9のブルーノが出て来た。 「あーっ!ハトの奴と一緒にいた牛!!」 「……………。」 ルフィとブルーノは対峙した。 ←→ [戻る] |