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JUSTICE And PIRATES
破られた協定
散々とロビンを侮辱しまくったスパンダム。麦藁の一味を全員捕まえ、インペルダウンへ連行すると言い放った。

『(話が違う…!!)』

「ーーー!!!」

名無しとロビンは目を見開いた。
そして、ロビンが大声を張り上げる。

「待って!約束が違うじゃない!!私があなた達に協力する条件は、彼らを無事に逃がす事だった筈よ!!?」

「……何を必死にいきり立ちやがって…。ルッチ!我々が出した条件を正しく言ってみろ!」

「…ニコ・ロビンを除く麦藁の一味が、無事にW7を出航する事」

「あぁ…そうだったな」

ニヤリと黒い笑みを浮かべたスパンダムは、ロビンを見下ろす。

「あいつらは“無事にW7を出航して”ここに来たんじゃないのか?」

「ーーー!!!!」

スパンダムの言葉に顔が青ざめ、嫌な汗を流すロビン。
脳裏に浮かぶのは、ルフィ達麦藁の一味…。

「…まさか…そんなこじつけで、協定を破る気じゃ…!!」

『〜〜〜〜!!!』

名無しは、グッと握った拳を震わせた。

「………!!!」

一連の話を聞いていたフランキーは、セコいスパンダムに不快感を露わにし、政府をクソ呼ばわりする。
これに怒ったスパンダムは、フランキーを足蹴りに。

それだけでは飽きたらず、ロビンまで蹴り出したスパンダム。

「〜だいたい、てめぇら罪人との約束なんざ、守る必要なんてねぇんだよ!!!」

「………!!!」

スパンダムは、最初からロビンとの約束を守る気なんてなかった。



「卑怯者…」

バキッ!ドカッ…!

海楼石の手錠をはめられ、抵抗すら出来ないロビンをフルボッコにするスパンダム。

『長官!!!』

我慢出来なくなった名無しは、スパンダムに詰め寄った。

『もう止めて下さい!!やり過ぎよ…!!』

「あァ?!」

ロビンを蹴るのを止めたスパンダムに、協定を破った事と無抵抗のロビンに対する暴力を激しく抗議する名無し。

「名無し…!!」

「もう止すんじゃ…!」

ルッチとカクは、名無しを落ち着かせようと立ち上がる。

「一体、どうしたんだよ…?!」

「「「…………。」」」


ジャブラは、名無しの思いもがけない言動に目を丸くし、他のメンバーも、名無しを心配そうに見つめている。

「おい名無し…!てめぇ、何か文句でもあんのか?!…まさか、ニコ・ロビンを庇う気じゃねぇだろうなァ?!そんな事したら、てめぇは裏切り者だぞ!!」

『……こんなの、おかしいわ!!!』

「あァ?!何がおかしい?!!オレに逆らうんじゃねぇ!!!」

怒りに任せ、名無しを怒鳴り散らすスパンダム。今にも、名無しを殴りそうな勢いだ。

『もう…「名無しっ!!!」

ルッチは、名無しの顔を自分の胸に押し付け抱き締める形に。

『ル、ルッチ……!』

「名無し!もう、何も言うな…!」

「長官。名無しは、色々ありすぎて混乱して…冷静さを失ってるだけじゃ!」

『……………。』





「後…もし、お前がCP9を裏切ったりしたら…。あの長官の事だ…お前を始末する命令が下るだろう…」

『…………!』

「そんな事、オレ達に出来ると思うか?」



「名無しを始末するなんて、そんな事ワシらには無理じゃ!」




『……………。』

ルッチの腕から抜け出した名無しは、黙って椅子に座る。

「チャパパー!名無しの様子が変だー」

「一体、な〜〜に〜〜がぁ〜〜あ、あったの〜〜〜か〜〜?!」

「おいおい…何だよ今の!…名無し?」

「何でもない。気にするな」

座ってろ!と、ルッチは名無しに近付こうとしたジャブラを制した。


「あいつ……?!」

「……………。」

倒れた状態で、名無しに視線を向けるフランキーとロビン。
名無しは、ルッチの胸で肩を震わせていた…。


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あきゅろす。
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