JUSTICE And PIRATES 再会鳩の人 「ンマー、パウリーじゃねぇか…」 「お〜い!ありがとう、そこの奴〜!」 泥棒達をぶっ飛ばした職長、パウリーにお礼を言うルフィ。 「それ、オレ達のお金なんだ〜!」 「……お金?」キラ---ン スイーーー… 「〜〜〜〜♪」 「「「…………。」」」 お金と聞いて喜んだパウリーは、何食わぬ顔でネコババを敢行。 「Σクラァーー!!あんたも泥棒かぁ〜〜!!(怒)」 ───── 「イデデデ…、離せつってんだろ!」 「…人の金に手をつけるとは、呆れた奴だポッポ〜」 「うるせぇ!(痛)」 ネコババ未遂のパウリーは、肩に鳩を乗せた男に耳を引っ張られていた。 「ウチの馬鹿が、迷惑かけてすまないクルッポー」 「………は、鳩が喋った…。」 「あぁ…コイツは、鳩を通してじゃないと話せな…痛゛〜〜〜!!いい加減離しやがれ!!(怒)」 『ーーー!!!!』 「!!!(名無し?!)」 『…(ルッチ〜っ!)』 カク達の時以上に泣きそうになった名無しは、後ろでナミが話しかけているにも関わらず、目の前のルッチを見つめた。 「(名無しっ!!)」 パウリーの耳を掴んだままのルッチは、数年ぶりに再会した愛する女、名無しを抱き締めたい衝動に駆られる。…が、みんなの前では流石にマズイと思い直し、我に返った。 「と、兎に角、金を返してやれっポー」 パウリーの耳を離したルッチ。すると、パウリーはつかつかとルフィ達の前に歩いていき、トランクを渡した。 「ホラ!お前らの金、取り返してやったぞ!」 「あぁ、ありがとう!」 「礼なら1割よこせ」 ガツン! 「Σ痛゛!!」 ルッチに金槌でブン殴られたパウリーの頭には、まぁるいタンコブが。 「てんめぇ〜〜何しやがる!!(怒)」 「自業自得だっポー!」 「だからって、ブン殴る事ぁねーだろうが!!(怒痛) …今日という今日は許さんぞ〜!ケリ付けてやる〜〜!!(怒)」 「上等だポッポー!」 パウリーとルッチは、小競り合いを始めてしまった。 ───── 「直るといいなぁ…メリー号!」 「ンマー、あとはカクが戻ってきてからだな。」 ココロからの紹介状をアイスバーグに見せ、ある程度の段取りが整ったルフィ達は、査定に行ったカクを待っていた。 「修理代って、どれ位かしら?ねぇ名無し…」 『…………。』 「………………。」 「クルッポー…ポー〜〜!」 ルッチの肩に乗っている鳩のハットリは、名無しの方に飛んでいきたくてウズウズしている。 「ちょっと名無し!聞いてるの?!」 『…………。』 悪気はないが、ルッチしか見えてない今の名無しに、ナミの声は全く届いていなかった。 『…………。』 名無しは堪らなくなり、ゆっくりとルッチに歩み寄る。 「……………!」 近づいてくる名無しに、ルッチの胸の鼓動は早くなった…。 「名無し…」ボソッ‥ 『ルッチ…』ボソッ‥ 「逢いたかったぞ…。」ボソッ‥ 『ルッチぃ〜〜〜』 「泣くなバカヤロウ…」ボソッ‥ ハットリを通してではなく、地声で話すルッチ。 「名無し!!!」 『Σ?!』 キーン… ナミにいきなり耳元で大声を出された名無しは、耳を塞ぎながら振り返る。 「あんたねぇ…W7に来てから、ずっと変よ?!」 『は?』 「は?じゃないでしょ!?人の話は全く聞かないし、お金が盗まれても取り返そうともしないし…!(怒)さっきからずっと話しかけてるのに返事もナシ!!」 『…………。』 「…で、何かあんの?」 聞かれた名無しは、必死でごまかした。…が、ナミは怪しい!的な顔をし、名無しに詰め寄る。 『ホントに何でもないから…(汗)』 その頃― 「おい見ろ!」 「おぉ〜、金の入ったトランクじゃねぇか!」 「へへへへ…!いただき〜!」 ドカッ!! 「――――!!?」 ウソップは持っていた2億ベリーごと、フランキー一家の手に落ちていたのだった。 ←→ [戻る] |