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JUSTICE And PIRATES
CP9新長官
CP9長官室―

ガシャーン!

「Σぶぁっちぃ〜〜!コーヒーこぼしたぁ〜〜!!畜生〜!こんなコーヒー!!(怒)」

『…………ι』

名無しの目の前で、派手にコーヒーをぶちまけた男…
今日付でCP9の新長官に就任した、名無しやルッチ達の上司となる男だ。

取り敢えず、挨拶でもしておこうと長官室を訪れた名無しは、挨拶の前にこぼれたコーヒーを拭き、割れたカップの始末をした。

『…だ、大丈夫ですか?』

「あ、あぁ…。…で、お前はCP9か?」

『あ、はい!あなた様が新長官に就任されたという事で、挨拶に…』

名無しは、割れたカップを全て始末し終えると、新長官に向かい改めて挨拶をした。

「おぉ、そうか!オレ様に挨拶を…!いい事じゃねぇか!!」

『これから私の上司となる方です。だから、当然の事ですよ。』

「そうかそうか!…名無しと言ったな…オレ様はスパンダムだ!」

これからはオレを敬い、CP9として立派に任務を遂行するように!とスパンダムは、大口を開けて満足そうに笑った。

『あ、コーヒーもう一杯入れましょうか?』

「あぁ、頼む。」

名無しは、新たなコーヒーを入れると、スパンダムの前に置いた。

『…ところでスパンダム長官、その顔の怪我は…?』

「これか?これはカティ・フラムって馬鹿にやられた!!」

怒りを思い出したのか、スパンダムは青筋を浮かべている。

『…誰それ?』

「オレ様の天敵だ!畜生〜〜あんの野郎〜〜!!!(怒怒)」

ドンッ!と机を叩いた拍子に、入れ立てのコーヒーがこぼれた。

「Σぶぁっちぃ〜〜!!またコーヒーこぼしちまったぁ〜!!(怒)」

『……………ιι』

この人がCP9の長官で大丈夫か?と内心思った名無しだった。


─────

「〜という訳で、今日からオレがCP9の長官だ!!
えー、これからは…」

長官室に集合したCP9全メンバーは、新長官スパンダムの訓示を受けていた。…が、あまりにも内容がグダグダな為、メンバー達はダレてきていた。

「(何なんだ、この内容の無い話は…)」

「(…早く部屋に戻りたいわい!)」

「えー、お前達は…って聞いているのかジャブラ!!」

「Σ何でオレだよ!?」

「今、欠伸しただろ!」

つまらねー話を延々聞かされれば、欠伸の1つや2つ位出るだろ…と思いながら、ジャブラは更に大欠伸をした。

「チャパパぁ〜〜〜」

それに吊られてフクロウも欠伸をする。

「おいお前ら!オレの話を…「セクハラです。」

「Σえぇーー!?
話を聞け!って言おうとしたから?!」





無駄に長い訓示もとい演説?が終わると、スパンダムは任務資料らしき紙を出してきた。

「ところで、名無しってのは誰だ?」

『(…さっき自己紹介したのに…)私です。』

「おぉ、お前か。」

スパンダムは、名無しに任務の資料を渡した。

「〜まぁ、この前の罪人護送は別として、名無しにとって、本格的な初の潜入任務だ。
任務内容自体は大した事ない。しかし、何せ初の潜入任務だからな…」

『…………。』

名無しは、任務資料をガン見している。

「そこでだ、名無し!お前の任務に、誰かついて行って貰おうと思うんだが…」

誰が名無しの任務について行くか…。聞いてもいないのに立候補したのは、勿論この2名。カクとルッチだ。

「よし、ワシが行く!」

「当然、オレだろう。」

「「…………。」」

「お主、任務で疲れとるんじゃろ?」

「疲れてねぇ、バカヤロウ。」

ワシが行く!オレが行く!と2人はモメ出してしまい、痺れを切らしたスパンダムは、名無しに指名しろと言った。

名無しが指名したのは…




『…カクさん、よろしく…。』

「本当か?!嬉しいのぅ〜♪」

「…………。」

名無しが指名したのはルッチではなく、カクだった。



カクの部屋―

部屋には、カクと名無しが紅茶を飲みながら、何やら話している。

「〜〜〜♪」

任務の打ち合わせと称して、名無しを部屋に招いたカクは、念願の名無しと2人きりでお茶が飲めた!と実に嬉しそうだ。

しばらくして、任務の打ち合わせから脱線して、只の雑談になってしまった2人。
打ち合わせでも雑談でも、カクにとっては至福の時間だった。

あと、カクとは対照的にルッチが不機嫌だったのは、言うまでもない。


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あきゅろす。
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