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眠るきみに秘密の愛を ヴァン


顔を合わせるたび緊張して、
自分が自分じゃないみたいに頭が混乱して、
なんか体中あっちくなって
何か言おうとするけど意味分からない事ばっか出て、

上手くいかない。


だから、


「………ん」


こうしてアンナが隣の席で寝てる時なら、
大丈夫なような気がしたんだ。




(おぉいマジかよ!?すげー可愛いんだけど!?いいのかよセンコー起こさなくて!いや起こしたら俺がぶん殴るけど!!)



「……すー」


いつもみたいに教室で居眠りして、
目が覚めたら隣でアンナが気持ちよさそうに寝てて

いつもと逆だなぁ
なんて呑気に思ってたら、


なんか、…今なら真っ正面から言えないような言葉が言えそうな気がして

心臓がバクバクうるせぇったらねぇ



(睫長ぇ…髪もサラサラだし)


その髪に向かって、無意識に伸びる手に気付いて慌てて引っ込める


(何しようとしたんだ俺!!!髪触ろうとしただろそうなんだろアアン!?)


「………あ………アン、ナ」


名前を呼ぶだけで自分の頬が熱くなるなんてもう病気にしか思えない。

伝えたい。

好きだって、
そう伝えたいのに

なんで言えねーのかね俺は



「……、く…」


「…あ゛?」


ふと、
アンナの口が動いた気がして
少し近付く


「…ヴァ…ン…く、……ん」


「ッ!!!」


名前を呼ばれた
寝言で俺の名前を呼んだ
ふわりとアンナが笑った

たったそれだけで射抜かれたみたいな衝撃
そんなん、卑怯すぎんだろ


「…好き、だぜ」


自然と口から出た言葉が恥ずかしくて机に突っ伏して、
にやける顔を隠す。




もちろん、
アンナの頬がうっすらと赤くなった事には、

気付くはずがなかった。


眠るお前に愛を囁くけど、恥ずかしくて嬉しくて、心臓が煩いんだ
end
hoppe様リクエスト
ヴァンは可愛いですね…!!
改造途中のヤンキーが抜けてないヴァンの反応が大好きです(笑)
リクエストありがとうございました!!


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