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愛してるを頂戴 星月



愛しさが止まらない。


好きだ
愛してる

そんな言葉を言いたいのに、
素直に言えない俺は、

お前より、多分子供なのかもしれない。




「んー…琥太郎…さん」


「あ…悪い。起こしたか?」


「んーん…だいじょうぶ」

隣でスヤスヤと寝ていた月子の髪を指先でいじっていたら月子が起きてしまった

なるべく気付かれないようにしたのに。

まだまどろみの中なのか、
トロンとした瞳で俺を見る月子が可愛いくて、
つい笑みがこぼれる。


(愛してる)


伝えたいのに言葉に出来ない。

大事な時に弱虫になる自分

月子の髪を撫でると月子が俺の手をギュッと握りしめた



「どうし、」


「琥太郎さん、好き。すっごくすっごく愛してます」


「……ッ」


ふわり、と笑い
そう俺に伝える月子は俺が何も言わないのを不思議に思ったのか首を傾げて、
さも当たり前のようにこう言った。


「だって、琥太郎さんの目が、そう言いたそうにしてたから」


だから、私も伝えたかったんです


ね、琥太郎さん

愛してるって、口で言って欲しいです。



駄目…?
そう微笑む彼女はもう一人前の大人の女性だった。

(まいった…な。お前にはかなわない)
(私だって琥太郎さんにはかなわないもん)
(愛してる…、…くそ、やっぱり恥ずかしいな)
(えへへ…だーいすき琥太郎さん!)
(……本当、かなわないよお前には)
end


琥太にぃも郁と同じでギュッてしたくなります(笑)
男泣きは反則だぞー!!



あきゅろす。
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