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無意識のゼロセンチ 犬飼

我等が女神様は

少し、
いやかなり天然すぎる。

てか男に対して、無防備すぎると思う。
(まっ、そこが憎めないっつーかなんつーか……可愛いよな。うん)



だけど、

その無防備な部分は宮地や部長、木之瀬に対してでいいんじゃないか?
だって俺はサブキャラな立ち位置ですから?
どう足掻いたって、
どう勇気を出してみたって

結局は親友以上恋人未満的な立場にしかなれない俺に、

まさかそんな
素敵ハプニングなんか、あるはずないと思ってたのに




「…お…おい、夜久」


「んー…うん?」


早く部室に入ったら夜久がいて、

そんで……、

…ああもう。わけわかんねぇ
何が何だか頭がおいつかねぇよ


とにかく、

夜久が何を思ったのかいきなり近付いてきた。

慌てた俺に気付かないで至近距離、0cmもないんじゃねーのコレ
ってくらい夜久は俺の近くに寄ってきた。

ヤバいんじゃないか
オイオイ、お前みたいな奴が俺なんかに近付いていいわけないじゃん
つーか近い!


そんな風にぐるぐる考えてる俺に至近距離にある夜久の表情がふわりと笑った


(う、わ…)


意識しないようにしてたけど
やっぱりコイツ犯罪的に可愛いすぎんだろ。


――カチャ



「ッ、おい夜久!」


「犬飼君、やっぱり目悪いの?」


五月蝿い心臓に気を取られてて
夜久が俺の眼鏡を取った事に気が付かなかった(つか、まだ近いから!なんか甘い匂いするとかマジヤバい!)




俺の眼鏡を持ち首を傾げる夜久に目眩がした気がする


だけど、
その目眩は次に夜久が言う言葉によって、
本当に目眩を起こしぶっ倒れる事になるなんて
今の俺は思っていなかった



「犬飼君はいつもかっこいいけど、眼鏡外すともっとかっこいいよ」


俺の眼鏡を自分にかけて、頬を赤くさせはにかむ夜久に、
俺は柄にもなく顔を真っ赤にさせるのだった


この至近距離は危険すぎる!!(可愛いすぎて困るから)

end
蒼牙様リクエスト
素敵リクエストありがとうございました☆
因みに、度は少しだけだから月子ちゃんがかけても少しぶれる程度だと思います。
犬飼の眼鏡をかける月子…がポイントなリクエストのはずなのに……ι


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