只今君に向かってスピード上昇中!! 翼
「しょーきー!書記ー!しょーーきーー!?」
いつもなら先に生徒会室にいるはずの書記がいなかった
ぬいぬい会長に聞いたらまだ来てないって言うから、
なんか落ち着かなくて生徒会室から飛び出して
只今書記探し中。
*只今君に向かってスピード上昇中!!*
「しょーきー!」
声を大きくしながら廊下を走る。
うぬぬ、
あぁ もう なんでこんな広いんだー!
イライラしてたら遠くで書記の声が聞こえた気がした。
「書記、」
知らない間に口元が笑ってて
声のした方に全速力で走って近付いたら書記だけじゃなくて
怖いお兄さんと鳥の巣先輩と話してる書記がいて
思わず足が止まる。
「つーかお前がのろまなんだっつの!」
「ひどーい!哉太のが絶対悪いよ!」
「ははっ二人共落ち着けって」
二人の間に自然に入って笑ってる書記は幸せそうで
なんでかしんないけど胸が痛くなった
「…ん?あれ、翼!?どうしたの?ここ二年のクラス前だよ?」
俺に気付いた書記が小走りでこっちに来る。
「うぬぬー、書記遅刻!ぬいぬい会長怒ってたぞ」
「え、もうそんな時間なの!?翼呼びに来てくれたんだ」
ありがとう!
そうニッコリ笑う書記の手をギュッと握ると後ろから「あっ」って声が聞こえたけど
今は気にしてらんない。
だって今書記は俺を見てくれてるから
だから
書記は今俺のなのだ
「ちょ、翼!?」
「ぬははははー!行くぞ書記ー!」
この気持ちを風に乗せて君に届け!!
(ちょっと翼!みんな見てるから!)(気にするなって!)(気にします!)(なんだなんだ書記!そんなに俺と手繋ぐのが恥ずかしいのか!?)(う……翼の馬鹿!)(ぬはは馬鹿で結構ー!)
end
翼って書きやすいんだか書きにくいんだか(笑)早く冬になればいいのに!!
ぬははー!!
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