美しすぎた夏の幻
一瞬、何で?って信じられなかった。
でも、これが現実で、みんなはちゃんと受け入れていて、
泣きたかったけど、涙は流せなくて。
そうしたらサエがぽんぽんて、頭を撫でてくれて、
亮が私に帽子をかぶせたと思ったら、
バネが「俺らの分も泣いとけ」って言ってくれた。
途端に、涙が溢れてきたけど、堰のなくなった目からは、
涙が拭っても拭っても流れて仕方がなかった。
一仕切り泣いて顔を上げると、
みんなのいつもと変わらない笑顔があった。
だから私は言ったんだ、
泣きはらした顔だけど、笑顔で。
「みんなには、私からの一等賞をあげる」
みんなびっくりした顔をしたけど
すぐに、すごく嬉しそうにみんなで私を抱き締めてくれた。
少し汗くさかったのは、ナイショ。
美しすぎた夏の幻
頑張ったアナタ達へ、私からの一等賞
(20060403)
title)aqua tone
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