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オタク☆Dream2


「どっ…、どい…てよ」
振り絞って出した声は微かに震えていた。

「どいてほしいの?」

聞き返すなよ…!
『うん』って俺が即答で言えると思うか?


「んっ…ぅ、んッ――」

郁也の唇が俺の唇に重なると次に、瞼、頬、耳にへと軽くキスを落としていく。

「返事…、聞かせて?」
耳元で囁かれる。

「ふっ…あッ…!」
耳の中に舌が入り込んできた。

「淳…」
耳の中に吐息がかかるとブルリと身体が震える。

「っふ…、俺…郁也の事…」
降参したかのように口を開く。

「俺が…何?」
優しく囁やくと淳の顎を掴み再び唇にキスをする。

「はっ…ぁ、っ…き…」

「聞こえないよ?」

「好ッ――…きっ…」

今日も絶好調に流されてます俺!!


「本当〜?良かった〜!」
「うわっ!抱き着くなっ」
ギュウ、と力強く抱きしめられる。
痛いんだけど…。


「なら、OKって事だよね?」
改めて言われると恥ずかしいものである。

「…う、うん…」
言ってしまった以上は訂正出来ない。

「なら…、」
なにやら郁也は紙袋から何かを取り出しているようだ。

気になってたんだよね。
遊びに来るなり大きな紙袋を手提げに持って来てさ――。




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