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やっと出番



 学校へ着くと、私の他にもう一人、編入の方が受付をしていました。
 つんつん頭の方で、どこか見たことあるような……?

「やっぱりか……」
「どうかしたんですか?」
「いや? オレは外で待ってるぞ」
「え? あ……わかりました」

 オレンジスターハイスクールは外観が凄く広そうで不安でしたが、入り口からすぐのところに職員室があって安心しました。

「失礼します」
「ああ、キミがなまえ君だね。こちらに来なさい」

 職員室へ入ると、メガネをかけた男の先生が手招きしていました。

「教頭のリーンだ。もうすぐもう一人の子が来るだろうから、そこに座っていたまえ」

 もう一人の子とはきっと、さっきのつんつん頭の方のことでしょう。でも不思議です。あのつんつん頭の方、やっぱりどこかで見た気がします。
 顔を見たら、思い出すかもしれませんね。

 十数分くらいたった頃でしょうか、バタバタと一人の男の子が職員室に入ってきました。

「すみません! 職員室がどこかわからなくて……!」

 目の前にあったんですねすみません! と入ってきた男の子を見て、私はびっくりしました。
 つんつん頭の男の子、道理で見たことあるはずです。その男の子は、金色でこそなかったものの、あのとき強盗さんを倒した方でした。

「ああ、やっと来たかね。孫悟飯君だね?」
「はいっ!」
「なまえ君もこっちにきなさい。説明を始めよう」


 孫悟飯と呼ばれたおいしそうな名前の男の子は私を見て驚いていました。
 彼も私の顔を見ていたんでしょうか。


 一時間ほどの説明が終わると、もう帰ってもいいということになりました。
 先ほどから妙にそわそわしている孫悟飯君は、その言葉と同時にものすごいスピードで帰っていってしまいました。

「あっ……孫悟飯君!」
「すみませんっちょっと用事があっ……」

 あって、と言おうとした孫悟飯君がピタリと止まってしまったのは、17号さんが現れたからです。

「逃げる気か? 孫悟飯」
「え……っ!? じゅっ、17号さん!? ど、どうして……」
「あ、わ、私の保護者さんなんです……」
「――ええっ!?」

 孫悟飯君はとっても驚いていました。
 後から聞いた話では、孫悟飯君はピッコロさんやデンデさんのお知り合いだそうで、ある意味17号さんが孫悟飯君を殺しかけた間柄なんだそうです。
 いまいち私の理解能力のキャパシティを超えててよくわかりませんが、仲が悪いと言うことなのでしょう。

 と、いうことは私の出番です。私がお二人を仲直りさせて見せます!











 


あきゅろす。
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