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認めたくないけれど




「ん・・・」

朝の日差しで目が覚める。
上半身だけ起こし、隣をみるとロベリアはまだ夢の中で。
規制の正しい寝息を立てていた。

起こさないようにゆっくりと銀色の髪を撫でる。
普段あまり触れないふわふわした感触が気持ちよい髪に、自然と笑みが零れた。


ロベリアとこういう関係になんて今でも不思議に思う。
どうしてこんなに惹かれたのか、自分でもわからない。

相入れない存在だと思っていたのに。

今まで恋愛をしたことがなかった私にとってはわからない事だらけだ。
それでも一つだけわかるのは。


彼女が好きだという事。




些細なことに一喜一憂して。

いい事ばかりではない。
辛く時には涙を流した日もあったけれど。

今ではそれも一つの幸せだったりする。





「私をここまでさせるのはそなただけだぞ」


まだ眠っている彼女の寝顔に、緩んだ顔でぽつりと呟く。


「嬉しいこといってくれるねぇ」

「!?ロ、ロベリアいつから・・・」
「アンタが起きる少し前から」


そう言いながら欠伸をするロベリア。

寝ていると思っていたのに・・・油断した。
独り言を聞かれた事に羞恥心で顔が熱くなる。

ロベリアは体を起こすと、突然私の腰に跨いで手を顔の横につく。
片手で私の頬を撫で、ゆっくりと顔を近づけ唇を重ねた。

「んっ・・・ふ・・・ぅ」

舌で咥内をまさぐられ絡められる感覚に徐々に思考が停止する。
長い長いキスの後、ようやく唇が離れて透明な糸が伸びて切れた。

乱れた呼吸を整えようと空気を送り込む。


間にロベリアは今度は首筋をゆっくり舐める。
柔らかい舌の感触に体が震えた。

「ちょ…ロベ、リアッ!朝から…!」
「欲しくなるコトをいうアンタが悪い」
「理由になっていない!」
「少し黙ってな。すぐに気持ち良くしてやるからさ」

いくら言葉で反論しても止める様子がない。
納得いかないが諦めて身を任せることにした。


相変わらず自分勝手な物言いに呆れつつも、そういうところも嫌いじゃないと思う自分がいて。

認めたくないけれど、自分が思っている以上に私は彼女の事を好きらしい。

ロベリアも同じぐらい私を好いてくれているだろうか?
そんな事を思いながらロベリアの首に両腕を回す。


甘い甘い、二人だけの時間が始まる。




**********
朝から元気なロベリアさん(笑)
なんだかんだでグリの方が惹かれていればいいなと思います。

2011.01.23


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