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紙一重の理性と本能
無自覚というのは本当に恐ろしいものだと思う。
私の理性を粉々に砕いてしまうのだから。




ショートパンツであっちこっちへと動きまわる彼女。
露わになっている長くて真っ白な足。
本を読みながらも、どうしても横目で見てしまう。


「はぁ…」

思わずついたため息。


最近の気候で暑いのはわかるけれど、お願いだからそんなに肌を出さないで。

よく動き回るから目に入りやすいし。


更にはスカートじゃないからといって、膝を曲げながら椅子に座ったりしていた。
細い太ももが思いきり見えてて。
さすがにそれは行儀が悪いという理由でやめさせたけど。


あのクルーといえど、一応男の子なのだから少しは恥じらいというものを持ってほしい。



前に一度注意したら
「ロビンだって胸元開けたりしてるじゃん!」
と聞く耳を持たなかった。


私は特に魅力があるわけでも綺麗なわけでもない。
でも貴女は違う。

貴女のそんな姿を見て、自分の中の醜い欲望が溢れてくるの。
欲情してしまう自分がいるの。




「ろびんー?」

後ろから声がして振り返ると、ナミちゃんがいて。


「…どうしたの?ナミちゃん」
「それはこっちのセリフよ!さっきからずっと見られてたから」
「………」
「何かあった?」
「いえ、何もないわ」
「ふーん。ま、いいけどさ」


貴女に欲情してる、なんて言えるわけがない。
本能と理性が私の中でせめぎ合っている。
正直私はギリギリかもしれない。

早く私から離れてほしいと願いつつも、彼女の話に耳を傾ける。


「相変わらず小難しい本読んでるわねー」
「っ…!」

後ろから身を乗り出して、私の持っている本に手を伸ばす。

近くで漂う彼女の匂い。
背中に感じる柔らかい感触。
私の心臓がドクンと跳ね上がる。


「ロビン?本当にどうしたの?」

私を呼ぶ声。
耳元に彼女の息がかかる。


「ねぇ、ロビンてばっロビ…」




ぷつん。


私の中で何かが切れた。

持っていた本を机に置いて、彼女の手をひっぱり歩き出す。
後ろで何か言っているけれど聞こえないふり。



行先は女部屋。
部屋に着くなり、私は彼女をベッドに押し倒し唇をふさぐ。

かすかに開いた唇に舌を侵入させ絡める。

「ふぅ…ん…はぁ…」

最初は抵抗していた彼女も次第におとなしくなり、
されるがままに舌を動かす。
あぁ、可愛い。


たっぷり堪能した後、そっと唇を離す。
どちらのかわからない唾液が、伸びて、消える。

頬を赤くさせ、潤んだ瞳でこちらを見る彼女。
それだけでぞくぞくと気持ちが高ぶる。

「っん…ろび、どうし…」
「ごめんなさい、ナミ」
「ろ、び」
「でも、貴女が悪いのよ。責任、とってね」
「ちょ、まっ……ぁ」


首筋に噛みつくとビクッと体を震わせる。



さぁ、愛し合いましょう。

あれだけ我慢したんだもの。
私の気が済むまで鳴いてちょうだい。




**********
我慢して我慢して、最後に爆発する姉さん。
書いてて本当に楽しかったです(笑)
これ以上を書いてしまいそうで、慌ててとめました。

ナミちゃんの生足、好きです。←


2010.05.28


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あきゅろす。
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