O:貴方のもとへ (亜美様へ/3333hit) ルークは思っていた。 (はやくはやく、急がないと!) 今日はそう、お茶会の日だ。 先生が待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるけど僕は少し早めに行かなくっちゃ。 なぜって、先生は紅茶を煎れることと人をもてなすことはこのうえなく完璧なのだけど部屋の中は例によって例の如く散らかり放題なのだから、僕が片付けるほかない。 他のことは何でもそつなくこなす先生なのにと溜息をこぼしたが内心嬉しくて微笑んでいる僕が居た。 ああもう先生は、やっぱり僕がいないと! だからほら早く、急がないといけないんだってば、僕の、 アロマは思っていた。 (はやくはやく、急がなくちゃ!) 今日はそう、お茶会の日だわ。 先生が待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるけど私は少し早めに行かなくちゃ。 なぜって、とても沢山のお客様がいらっしゃるのだから、先生一人では準備がとても追いつかないのですもの。 それに今日は私が腕を奮って焼いたケーキもあるの、先生は喜んでくれるかしら。うん、きっといつものように、素敵に微笑んでくれるに違いないわ。 ああもう先生は、やっぱり私がいないと! だからほら早く、急がないといけないのよ、私の、 レミは思っていた。 (はやくはやく、急がなきゃ!) 今日はそう、お茶会の日よ。 教授が待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるけど私は少し早めに行かないと。 なぜって、きっとルークやアロマや、他にも教授を手伝いに行く人が居るに違いないのだけど、かえって時間がかかってしまうことの方が多いんだもの。 教授は人が良いから苦笑で済ませてしまうけど、私が上手くまとめて準備しなくちゃ。 ああもう教授は、やっぱり私がいないと! だからほら早く、急がないといけないの、私の、 クラウスは思っていた。 (はやくはやく、急がないと!) 今日はそう、お茶会の日だ。 先生が待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるけど僕は少し早めに行かないと。 なぜって、先生はきっと沢山の客を呼んでいるだろうし、皆が一度に押しかけたら困るのは目に見えてる。 何より久しぶりに会えるのが楽しみだと、先生が言ってくれたのだ、ゆっくりしてなどいられない。 ああもう先生には、やっぱり僕がいないと! だからほら早く、急がないといけないんだ、僕の、 アンソニーは思っていた。 (はやくはやく、急がなくては!) 今日はそう、お茶会の日だ。 レイトン君が待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるが私は少し早めに行かなくては。 なぜって、カティアの元気な顔も早く見せてやりたいし、私だって彼の元気な顔を見たい。 良いワインが手に入ったから早めに届けて、久しぶりに剣で手合わせするのも良いかもしれないな。なに、私だってまだまだ衰えてはいないさ。 ああもうレイトン君には、やはり私がいなくては! だからほら早く、急がないといけないのだ、私の、 ジェニスは思っていた。 (はやくはやく、急がなくちゃ!) 今日はそう、お茶会の日だわ。 先生が待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるけど私は少し早めに行かなくっちゃ。 なぜって、新しいレコードをまだ渡していないし、今度やるコンサートのチケットだってお渡ししたいわ。 何より先生が、私と彼女の歌声は心が安らぐと、そう言ってくれるのだもの。彼女のペンダントにも先生の笑顔を見せてあげなくちゃ。 ああもう先生は、やっぱり私がいないと! だからほら早く、急がないといけないのよ、私の、 クラークは思っていた。 (はやくはやく、急がなくては。) 今日はそう、お茶会の日だ。 レイトンが待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるが私は少し早めに行かなくては。 例の件についてゆっくりとお礼を言いたいし、早めに行ったルークが何か迷惑をかけているかもしれない。 何より彼と紅茶を挟んで語る時間は、昔から私も彼も楽しみにしているのだ。 ああレイトンには、やはり私がいなくてはな。 だから早く、急がないといけない、私の、 デスコールは思っていた。 (はやくはやく、急ぐのだ!) 今日はそう、お茶会の日だ。 レイトンが待ちに待っていたお茶会、私にとっては実に不本意だが少し早めに行かなくては。 この私が、大勢誘われた客人のうちの一人というのは不愉快なことこの上ないが、それを言えば叩き出されてしまうだろうから今は口を閉ざしておこう。 。 あのレイトンが、専門外のナゾを解く為に私の知恵を借りたいというのだ。私の力を見せつける、良い機会じゃないか。 ああレイトンは、やはり私が居てやらなければ何も出来ないのだ。 だからああ早く、急がなければならないのだ、実に気に食わないが、私の、 ドン・ポールは思っていた。 (はやくはやく、急ぐのだ!) 今日はそう、お茶会の日だ。 奴が待ちに待っていたお茶会、ワシの方から出向くのは癪に障るが、少し早めに行かなくては。 何故なら可愛いアロマちゃんだけでなくああ、彼女に会えるのだ、心愛しい彼女に。 そのうえ奴が、専門外のナゾを解く為にこのワシの知恵を借りたいというではないか。奴にワシの力を見せつける良いチャンスだ。 ああ奴は、やはりワシが居なければ何も出来んのだ。 だから早く、急がねばならんのだ、全くもって気に入らないが、ワシの、 クレアは思っていた。 (はやくはやく、急がなくちゃ!) 今日はそう、お茶会の日だね。 エルシャールが待ちに待っていたお茶会、始まるまでにはまだ時間があるけど少し早めに準備しておかなくちゃ。 招いた客人の中には私にとっても懐かしい人が居るし、初めて会う人にもご挨拶したいな。 それにきっと、そろそろ皆がやって来るよ。 何故って? ふふ、すぐにわかるよ、ほら、 ――そわそわと、扉の前で大勢の気配がする。 くすくす、彼女が笑った。 「ほらね?」 彼女の言う通り、時間にはまだ早いが皆が来たようだ。 思わず苦笑して頬をかいた。 「ふふ、困ったものだね。」 さあ、楽しいお茶会の始まりだ。 皆を迎えに行こう。 (だって皆、エルシャールが大好きなんですもの。) (だからね、急いで来たんだよ、皆が、心愛しい、) (貴方のもとへ。) ※※※ 亜美さまのリクエスト、「教授を中心に皆でお茶会」でした。 「時間軸も飛び越えちゃってワイワイ」という事で、キャラへの愛をこれでもかと詰め込んだのですが… これ、お茶会、してない…?← す、すいません亜美さま…! 書き直し受け付けます…!´` 今回出しきれなかったキャラが居るのが残念ですが、皆への愛はたっぷりなので楽しんで書かせて頂きました^^ 改めて、素敵なリクエストありがとうございました! (亜美さまのみお持ち帰り可です。) . [*前へ][次へ#] [戻る] |