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恋する乙女はどこまでも単純






最近毎朝、目があう。


お隣のクラスの高橋くん。


うちのクラスの山崎くんとサッカー部に入っている



朝練を終えて二人で教室にむかってくるから、


いつも、8時10分になると


私の心臓はばくばくと、たかなって


友達の由紀の話すら、まともに聞けない。



今日は、話かけられるかな、なんて。




「山崎ーはよー」


由紀は山崎くんの幼なじみで


隙があれば私と高橋くんをくっつけようとしてくれる。



「おはよ、綾ちゃん。」


山崎くんも、私の気持ちを知っている。


ある日、由紀が言ったから。



『おはよ。山崎くん、高橋くん。』



よかった。


今日は話しかけられた。



「おはよ、」



爽やかに笑う高橋くんをみたら


なんだか、今日はなんでもできるきがする。




恋する乙女は
どこまでも単純。

(あーかっこいい。)
(実は高橋の気持ち、知ってたりして。)





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