その他
2
――ピーッ
来訪者を知らせるデジタル音といっしょに、シンの声がした。
(こんな時間に……?)
夜もふけ、そろそろ寝ようかというような時間帯だ。
「どうした? シン」
相談事かなにかかと思えば、入ってきたシンはなにか荷物を持っている。
とりあえず、パソコンの前の椅子をすすめる。
立ったままというのもなんだし、かといって二人分の椅子もなく、しかたなしに自分はベッドに腰掛ける。
「……アスラン」
「なんだ?」
だがシンは腰掛けずに、立ったまま。
(……そんなに真剣に悩むことなんだろうか)
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