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その他

 


「コ、コレは…!?」



最新鋭艦ミネルバのある一室に、アスランの声がこだました。








●オンナのコはファッションが命●










「あ……」

「あ……っ」

「きゃっ」

「………」






シン、レイ、ホーク姉妹の4人で食事をしていると、ぱしゃっという嫌な音がした。



「ちょっとシン!」


「あ、ごめん」



原因はシン・アスカ。


つい手がすべり、向かいのルナマリアのほうへコップを倒してしまったのだ。



ルナマリアの隣に座っていたメイリンは慌てて布巾を取りに、レイは無言でトレイをどかしたりとしている間もぼーっとしたまま。





(やっぱアスランって腰細いよな……)




入れ違いに食堂を出ていったアスランを眺めて、無意識に大惨事を引き起こしてたのだ。



「……あ」


ぱたぱたと走ってくるメイリンを見て、やっと正気に戻ってくる。



「ごめん、ルナ」


「いいけど……あぁ、けっこう飛んじゃったじゃない」



「大丈夫? お姉ちゃん」


「食事も終わっていたようだし、着替えに行ったほうがいいだろうな」




そうするわ、とため息をついて、ルナは席を立つ。



そんなに飛んだか? とのんきにルナマリアの濡れた軍服を眺めた。



お腹と裾、スカートが染みになっている。


その腰まわりを見て、またアスランを思い出す。



前まではそんなに気にもしていなかったが、アスランの一糸纏わぬ姿を見てからというもの、つい目で追ってしまうのだ。



(あ、いいこと思いついたかも)



「ルナ、ほんとごめん。俺が洗って返すから、代わりに俺の着ててよ」


「え……シン?」



「ちょっと待ってて。すぐ持ってくるから!」



「ちょ……っ」


期待に胸を膨らませつつ、軽い足取りで自室へ戻った。




「……替えの軍服ぐらい持ってるんだけど……;」


ルナマリアもレイもメイリンも、走るシンの背中を目で追うことしかできなかった。






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あきゅろす。
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