Target-27:We are VARIA!!


ミルフィオーレ襲撃当日。
屋敷内は殺気がこもり、張り詰めた空気を漂わせている。


「いよいよ今日か…きっと大丈夫だよね」

「何がだ」


自室には自分しかいなかったはずなのに、急に背後から聞こえた声に私は飛び上がった。
気配を殺していた声の主を呼ぶ。


「ざ、ザンザスさん」

「…怖いか」

「!」


今日の戦いは間違いなく血が流れる。
ザンザスさんといえど、圧倒的戦力を誇るミルフィオーレを制するのは容易くない。

守ってもらおうだなんて考えては駄目だ。私は自分で自分の身を守れなければならない。
戦場では臆したものから死んでゆくのだ。

私は改めて、自分が今とんでもない状況下にいることを理解した。


「…怖いです。ミルフィオーレも、これからの戦いも」

「恐怖を覚えることは恥じゃねぇ。
てめぇみたいなガキにとっちゃ生きるために必要なことだ」


予想しないザンザスの言葉に、さくらは目を見開く。
彼なりに励ましてくれているのだろうか。
思わず、笑みがこぼれた。


「なにがおかしい」

「いえ、別に」

「…自分で危ないと思ったらリングに炎を灯せ。
てめぇの白い炎が、てめぇを護る」

「わ、かりました」


―――ついに決戦がくる。






















すっかり日が暮れ、星が瞬き始めた。
今夜は晴れだ。

ボンゴレの奇襲作戦を早期に察知したミルフィオーレは、圧倒的戦力でボンゴレの連合ファミリーを追い詰め、勝負はついたかに見えた。

だが、ヴァリアーの急襲によりわずか10分でミルフィオーレの指揮官のいる古城は占拠された。

しかしこれにより、32名しか隊員を持たないヴァリアーは四方をミルフィオーレ勢に囲まれ、窮地に立たされる事となる。

ヴァリアーが占拠したミルフィオーレの古城からは戦闘の煙が立ち、バルコニーにはヴァリアーの隊旗が上がる。


「ゔお゙ぉい!!」


今回、この窮地を脱出し、真六弔花を討つための作戦隊長に任命されたのはスクアーロさん。
その大声が城中に響く。
ザンザスさんと共に城内にいる私は、窓から外に目を向けると祈るように目を閉じた。


「そろそろおっぱじめるぜぇ!!」



We are VARIA!!






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あきゅろす。
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