Target-26:超直感が告げる


side:Tsunayoshi


ヴァリアーにいた「さくら」という女の子。
歳は、オレより少し上に見える。
そして、笑った顔が京子ちゃんによく似ていた。
けれどオレは、彼女がスクアーロに向けている笑顔に何かが引っかかるような気がしてならなかった。


「…10代目?」

「あ、獄寺くん」

「最近、よく考え事をされてますよね。…例の女の事ですか?」


夕食の時、獄寺くんが訊いてきた。
獄寺くんも気になるのかな…。


「なんだか…あの子を見たとき、不思議な感じがしたんだ。
笑ってるのに、スクアーロたちを見てる目がつらそうっていうか…」

「10代目…」


彼女は、スクアーロだけでなくザンザスとも仲良くしているらしい。
彼らとも和気あいあいとしていたと、彼女に実際に会ったお兄さんも言っていた。
つらそうな顔をする理由なんて思い当たらない。

彼女がモニターに映ったのはほんの一瞬だったし、オレの思い過ごし…?

その時、横で声がした。


「お前がそんな事気にしてどーするんだ」


独特の声の主は見なくても分かる。
オレのかてきょーである、リボーン。


「ミルフィオーレとの決戦は明日なんだぞ。下らねー事考えて、集中を欠くなよ」

「わ、分かってるよ」


―――でも…

どうして君は、そんなにつらそうに笑うの…?


―――ミルフィオーレ攻撃まであと1日



超直感が告げる



(このジュース熱くってほてるんすよ!)
(だな!)
(うそつけ――!!)



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