side:Ryohei
オレがボンゴレ上層部の命によってイタリアのヴァリアーへ出向くと、そこには知らない女が増えていた。
マーモンの代わりに配属されたというフランの事は、ルッスーリアから聞いていて知っていたが、このさくらとか言う女の事は聞いた事もない。
ザンザスが言うには、異世界から来た一般人の娘らしいが…極限に分からん!
しかし、柔らかな笑顔は、妹の京子によく似ていた。
「ボンゴレ10代目ファミリーが、過去からタイムスリップして来たとの事です」
ヴァリアーの伝達係であるロッシの報告に、オレ達は愕然とした。
10年バズーカとやらの効果らしいが…
「つまり、10年前の沢田達がボンゴレの日本アジトにいると言うことなのか」
「そういう事です」
「しかし、この時代の沢田は…」
―――ミルフィオーレのボス、白蘭の手によって……。
「そこで、首脳の方から笹川氏に言づてがあります。
一週間後、ボンゴレは全世界のミルフィオーレに一斉攻撃を仕掛ける大規模作戦を立てています。
10年前の10代目ファミリーがいると仮定した上で、彼らにミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊せよとの事です」
「しかし…もしタイムスリップの事が本当なら、奴らはこの時代の戦い方を知らんのだぞ。
ミルフィオーレの圧倒的戦力差の前では、無駄死にするだけではないか」
スクアーロが呆れたように言う。
「だからお前が日本に帰るんだろうがぁ。
それに、向こうには門外顧問のアルコバレーノもいる」
聞けば、ヴァリアーも同日にミルフィオーレのイタリア主戦力に攻撃をかけると言う。
思えば、これが悪夢の始まりだった。
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ヒロインの出番少なくてすみません。
そしてしばらくシリアス続きます
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