「お前達、極限に元気そうだな!」
今、ヴァリアーの城には日本から笹川了平が来ていた。
私は、ベルさんの後ろに隠れている。
了平さんはボンゴレ本部の様子などをザンザスさん達に説明していたが不意にこちらを見た。
私と了平さんの視線がかち合う。
「ん、極限にこの女は誰だ?新入りか?」
「葉月さくらといって一週間ほど前に拾った。
なんでも異世界から来たらしい」
「異世界…」
ザンザスさんの言葉に、了平さんは意味深に呟く。
が、すぐに太陽のような笑顔を浮かべて言った。
「オレはボンゴレ晴の守護者、笹川了平だ!
さくら、極限によろしくな!」
「え、あ、はいっ」
「さくらはオレの妹に似ているな!」
「え、―――」
え、京子ちゃんと?
私は喉まで出かけた言葉を慌てて抑えた。
私が、会った事もない京子ちゃんを知っているはずがない。
ほっとしたのもつかの間、広間の扉がノックされロッシさんが入って来た。
定時報告に来たのだ。
「失礼致します。
たった今…ある情報が入ってきました」
「ある情報?」
「ボンゴレ10代目ファミリーが、過去からタイムスリップして来た、というものです」
ロッシさんの報告に、それぞれが驚きの色を表す。
「タイムスリップだぁ!?」
「ししっ、マジかよ」
「つまり…過去の沢田綱吉がこの時代に来たって事ですかー」
「極限に信じられん!」
―――ついに未来編が…
全てが永い夢だったら
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