朝食を食べ終えた私達。
しばし食休みにと団欒をしていた。
「そういや、さくらは昨日からずっとその格好だよなぁ」
スクアーロさんがコーヒーカップを片手に私の格好を見ながら言う。
たしかにスクアーロさんの言うとおり、私は昨日から学校の制服のままだ。
「だ、だって身一つで来ちゃったんですもん。仕方ないじゃないですか」
「やーねぇ2人ともっ!
だから今日出かけるんじゃないの!
さくらの服や日用品を買いに行くのよ。下着もないと困るわよね」
「な…!」
隣でスクアーロさんがコーヒーを噴き出した。
するとフランさん、ベルさんも会話に加わってくる。
「アホロン毛って変態だったんですねー。
興奮しちゃってー」
「なになに、さくらの下着ー?
だったら王子が選んでやるよ」
「うわー、変態が2人に増えましたー…ゲロロッ」
相変わらず毒舌なフランさんはスクアーロさんとベルさんに頭をどつかれる。
私とルッスーリアさんはくすくすと笑っていた。
半日振りに屋敷の外に出ると、太陽が眩しかった。
「りっ…リムジンー!?」
門の外には、大きな黒塗りの車が。
運転席にいたのはレヴィさん。朝食が終わってから見かけないなと思っていたらスタンバイしていたのか。
「流石…ボンゴレ暗殺部隊」
並みの財力じゃないのね!
1人でぼそっと呟くと、ザンザスさんのエスコートで私はリムジンに乗り込んだ。
今日はきっといい日
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