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ルクアシュ










嫉妬はにさえ







朝日がベットでまだ寝ているアッシュを照らしている。
真っ赤な髪はキラキラ、と煌めいていて。
起きる気配は全くない。
だからルークはそれを見た時、一瞬だけだが、言葉では言い表せない程の恐怖に襲われた。
まるでアッシュが天使にさらわれていってしまうような錯覚に。


「―――っ!!」


ルークは慌ててアッシュに駆け寄り、眠っているその身体を思い切り抱きしめてた。
その衝撃で勿論アッシュは目を覚ましてしまった。
最初は頭が覚醒していなかった為、何が起きていたのかわからなかった。
しかし状況を認識した、今。
ルークの異常な抱擁に戸惑うだけ。


「ルー、ク…?」
「アッシュ、アッシュ…!」


アッシュが声をかけると、ルークは弾けたように顔をあげて、顔を覗き込んだ。
そしてそのまま荒々しく唇を奪う。
さっきより更に戸惑うアッシュにお構いなく、口内に舌を入れ、逃げる舌を絡めとる。
呼吸する隙さえ、与えない。


「ふ、んんッ!んぁ…ふぅ、ん」


上気した頬を両手で包み込めば、触覚を犯す。
互いの唾液が混ざり合う水音が、聴覚を犯す。
舌と舌で伝え合う体温が、味覚を犯す。
目を開ければ官能的な表情が、視覚を犯す。
そして最後に。
唇を離せば、熱く漏れる吐息が、嗅覚を犯す。


―――あぁ…よかった……


五感全てから君が、アッシュが、生きていると伝わってくる。
ルークはまた呼吸を整えているアッシュを抱きしめた。
今度は優しく、包み込むように。


「アッシュ、いきなりごめんね」
「ホント、だ…!この、屑が…!」


口調は強きだが、顔は耳まで真っ赤に染まり上がり、それを隠すようにルークの肩に埋めている。
おまけに両手は縋るように衣服を握りしめてくれている。
ルークはアッシュの可愛らしさに顔がニヤけるのを止められなかった。
だから抱きしめている腕に力を込めて一言。


「アッシュは誰にも、渡さないよ」


誓いという宣戦布告を。
愛しき姫君を狙う全ての“もの”達へ。






天使だろうと神だろうと、誰にも奪わせない








Fin








****************
アッシュの髪が鮮血のように綺麗で、天使や神に奪われると錯覚したルーク。
意味不明ですみません←








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