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綱吉(18歳)×ランボ(9歳)








眠れぬ








空には月光を放つ月と、何万個の星達が夜空を照らしていた。
もう殆どの人達が眠りにつき、一日の疲れを癒していた。
そんな中、沢田家に居候しているランボはまだ眠れずにいた。
もう一時間は布団の中で目を瞑ったり、開いたりしている。
原因はリボーンが怖い話をしたせいだ。


「どうしよう……でも、やっぱり怖い…」


迷った揚句、ランボは枕だけ持って綱吉の部屋へ向かった。
綱吉はまだ勉強しているらしく、部屋の明かりが点いていた。


「ツナァ…」
「ランボ、どうしたの?眠れないの?」
「うん…」


綱吉は今年、受験の為、今まで勉強していたらしい。
その証拠に、参考書やらノートが机の上に開かれている。
ランボも奈々から、勉強の邪魔はしちゃ駄目!と言われており、それを今思い出した。


「あっ…ご、ごめんなさい……」
「えっ?」
「勉強の邪魔、しちゃって…」
「あぁ、なんだ。そんなことか」


綱吉はランボが突然泣きそうな表情をした為、何事かと思ったが、勉強のことを邪魔されたとは思っていない。
寧ろ勉強の疲れを癒されたぐらいだ。
泣きそうな顔をして自分の枕を抱きしめている姿は可愛いことこの上ない。
抱きしめたい衝動にかられる。
綱吉はその衝動に逆らうことなくランボを抱き上げ、ベットへ向かった。
勿論、その時に部屋の電気も消して。


「ツ、ツナ…?」


ランボが突然のことに戸惑ってるが、綱吉はそのまま一緒に寝転んでしまった。
そしてランボに笑いかけた。
その笑顔は、真っ暗な闇の中でもはっきり見えており、さっき一人でいた闇の中と同じには思えない程、安心できる。


「もう寝てもいいよ…俺がずっと一緒にいるから……」
「ぅ…ん……」
「おやすみ、ランボ…好きだよ…」


そう言い、綱吉がランボの額にバードキスを送る頃には、もうランボはまどろみの中だった。
綱吉は苦笑して、まだ幼い身体を思い切り抱きしめて自分も眠りに着いた。
しかしランボには、しっかり聞こえていた。
綱吉の告白が。
何故なら、それに応えるかのようにランボは綱吉の服を小さな手で握りしめているから―――





眠れぬ夜は愛しい貴方の胸の中で、安らかなる温もりを








Fin








お題配布元:迭egenbogen








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