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心に響く言の葉:続編


貴方の温もりを、君の体温を。
感じられることは、何より幸せなこと。
それは貴方が、君が。
生きている証だから―――








もりに誓いを








何か心地よい温もりが全身を包み込んでいる。
ずっとこのままでいたい、と願ってしまうほど優しく、暖かい。
サトウはそんな温もりの中、目を覚ました。


「んっ……あ、れ…?」


その瞬間、視界いっぱいに見慣れた水色が広がった。
それはサトウがよく知っている人の服の色。
サトウは、まさか…、と思い、視界を上に移動させると、そこにいたのは―――


「K、K…さん……」


昨日、というより日が代わってしまって今日の夜中に一瞬だけ見ることができた愛しい彼、Mr.KK。
夢だと思っていたのは間違いであり、正真正銘、本物だったのだ。
サトウは夢ではない本当のMr.KKに会えたことが嬉しく、無意識の内に自分から彼に抱き着いていた。
自分よりも広い、逞しい背中。
規則的に鼓動し、心地よい音を奏でる心臓。
そして目を瞑ると、それらから伝わってくる、暖かい体温。
その全てがサトウを安心させ、心に愛しい気持ちを募らせた。


「KKさん……大好き、です…」


サトウが幸せそうな笑みを浮かべながら言葉を紡ぐと、不意に髪を優しい手つきで誰かが抄いていた。
その手はこの場で唯一人のもの。


「おはよう」


サトウが瞑っていた目を開け、声のした方を見ると、Mr.KKが微笑んでいた。
Mr.KKは驚いているサトウの髪に口付けを一つ落とし、その華奢な身体を眠りに着く前と同じように、思い切り抱きしめた。


「け、KKさん…い、いつから…!?」
「んー?サトウの愛の告白からかなぁ」
「―――っ!!」


Mr.KKの言葉を聞いた瞬間、サトウの顔は真っ赤に染め上がってしまった。
しかしそれがまた可愛く、愛しいと感じてしまう。


「サトォ〜!俺も大好きだぜ!」
「えっ、うわぁ!!」


Mr.KKはサトウの身体をベットに押し倒した。
そして一端身体を離し、彼の綺麗な手を取り、誓いを立てた。
殺し屋が、神様に。


「一生守ってやるからな」


そうして持っていた手の甲に誓いの口付けを落とした。
サトウはその動作に、言葉に。
Mr.KKの全てに魅力されていた。
そして唇を離したMr.KKと視線が交差した。
瞳に映るのは自分だけだった。


「サトウ……」
「KK、さん……」
「愛してる…」
「んっ…」


Mr.KKの唇はサトウの唇を塞いだ。
それは夜みたいに優しいものではなく、舌と舌を絡め合い、互いを感じ合うものだった。
唇が離れた瞬間は、銀の糸が二人を繋いでいた。


「け、ぇ…けぇ、さん…」
「んっ?」
「ありがとう、ございます…僕も、あ…愛して、ます……」
「サトウ……!!」


Mr.KKは顔を真っ赤にして愛を囁いてくれたサトウを嬉しさのあまり、勢いよく抱きしめた。
サトウも微笑んでからMr.KKの背中に思い切り抱き着いた。


「サトウ、可愛すぎ…!」
「KKさんはかっこよすぎます…!」


二人は互いの温もりを感じながら、少しの間抱き合っていた―――





例え、どんな危険なことが起きようと、愛しい君だけは守り抜く。
信じてはいない、神様にだってそう誓う。
君の暖かい、温もりが全てだから。
帰る、居場所だから―――






Fin








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いちよ「心に響く言の葉」の続きです。
やっぱりKサトは書いてて楽しい!
ずっとラブラブでいてくれればいいよ!!







あきゅろす。
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