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俺達の生徒会長様!
Stage.1 この人が生徒会長?!

初めましてかな?
私は並盛中の生徒会長…時槻桜だよ。
と言っても…、生徒会長になったのって
恭弥…あぁ、風紀委員の雲雀恭弥と共に生徒会長+風紀委員長をフルボッコにしたからで…
ちゃんと選挙とかそういうのしてなった訳ではありませんっ
これは最初に言っておくよ

「そんな事言わなくて良いよ、どうせ解る事だし。」
なんて言いながら背後から歩いて来たのは、

『!…恭弥』
並盛の秩序、最強風紀委員長の雲雀恭弥。

「何バカな面してるの…、仕事しなよ」
心底呆れたような顔された。
すっごいムカツク…!

『イキナリ後ろから声掛けんな、バカっ!』
一応怒りを込めて背中を蹴ると

「痛っ…、何すんの、」
って蹴られたトコを擦りながら言われた。
良く見れば結構ご立腹のとこを更に怒らせたみたいで…

まぁ、恭弥は私を殴ったりしません。
幼馴染には優しい恭弥なんです。

幼馴染の特権だよ、コレ。
だって、恭弥にそんな事出来るのって私だけ。
群れていいのも私だけ。
そんな感じ。

だから、周りの人は私を凄い度胸のある人みたいな目で見る。
ハッキリ言って鬱陶しいけどね。

『仕事なんて風紀委員にいっつも回してるもん。
恭弥がしたら良いじゃん。私、生徒会長だよ?』

「へぇ…、僕のトコにやたらと仕事が多いのはそう言う事…」

『…あ、言っちゃった
まぁ、手伝ってあげるから、ね?』

「……当然でしょ、元は桜の仕事だし。
行くよ、応接室…今日は1年達が入学して来るんでしょ?」

『はーい、…ってそうだったの?!』
さも今知りましたって感じで言ったらはぁ…と溜息吐かれた…

「だから早く終わらせて行くよ、
挨拶しなきゃいけないじゃん、君。」

『…面倒だから恭弥言って。』

「僕も面倒だし群れてるトコに行きたくないけど言わなきゃいけないの。
風紀委員長として、草壁に任せたかったけど…ムリだし、」
ブツブツ言ってる恭弥は何だかんだて結構可愛らしい。


―――――

そして、1年の生徒諸君が入学し…
生徒会長が挨拶しなくてはならない時、
(ちゃんと仕事はマッハで片付けました。やれば出来る子。なんです)


『えー、初めまして生徒会長の時槻桜です。

入学したばかりで戸惑う事もあると思いますが、
そういう時は先輩達や私に聞いて下さい。
答えられる範囲でね。

後、学校の決まりはちゃんと守りましょう。
終わり』
ペコリと頭を下げてササッっと立去る…

今この瞬間、1年生達はこう思った
「(この人が生徒会長でこの学校は大丈夫なのっ!?)」って…

そして、風紀委員長の雲雀さんは…
「風紀委員長の雲雀恭弥。
並盛の風紀を乱した奴は噛み殺すから、

後、僕の前では群れないでね。
噛み殺したくなる」
それだけ言って、学ランを翻し去って行った。

もう会場は凄く静まり返っていた。
そして、皆は思う
「(何でこんな学校に入学してしまったんだろう…)」と。



(これから先も困難ばかり、)
(出来得るならば関わりたくない)
(そう思うのは極自然な事。)


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