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短話.
膝枕、

「眠いなーっ…」

チラチラと僕の方を伺う白蘭。
読んでいた本を閉じて白蘭のほうに視線を向ける。

「…なんですか?」
「骸君の膝枕だったらよく眠れるなーって」
「…そうですか」

フイっと顔を背ける。
恥ずかしいことをこの人はすぐ口にする。

「…してくれないの?」
「嫌ですよ、する必要性がありません、ベットで寝ればいいでしょう」
「…骸君の膝枕がいいよ、」
「っ………、」

顔に熱が集まる。

「……一回だけ、ですから…」

立ち上がってベットに移動しようとすると白蘭に抱きしめられる。

「ちょっ……なんですか…!」
「こーして、運んであげる」
「へ、え、……!?」

軽々と横抱きにされてしまう。
僕も男であり白蘭と身長もさほど変わりないのに。
大体僕も其処まで軽くはないはず。
しかしいとも簡単に持ち上げられてしまった。

「…馬鹿、」

白蘭の胸に顔を埋める。
ベットにつくまでのささやかな幸せの時間。

「はい、」
「…ありがとう、ございます」

ベットにすわり膝をぽんぽん、と叩くと白蘭が膝に頭を乗せる。

「…骸君髪綺麗だよね」

白蘭の手が伸びてきたと思えば僕の髪を弄り始める。
恥ずかしくなりそうですか、と適当に相槌を打っていると頭を引き寄せられ、優しく口付けられた。

「っ………!?」

「骸君顔真っ赤、」

可愛い。
そう微笑まれ視線を逸らせなくなる。
白蘭の笑みは綺麗で、好きだ。

「……じゃあ、おやすみ」
「…おやすみなさい」

柔らかな白蘭の髪を撫でながらこんな幸せが何時までも続くことを心の中で願った。


膝枕、

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あきゅろす。
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