short 獏良誕生日 零れないように注意して、生クリームをかき混ぜる。 意外と力のいる作業だけど、苦ではない。 だって今日は獏良くんの誕生日だもん! 「喜んでくれるかな?」 少し心配になったけど、すぐに喜ぶ様子が目に浮かんできて、自然と口元が緩む。 手早く作業を進め、混ぜ終わった生クリームを、シュー生地に入れる。 「よし、出来たっ!あとはラッピングね」 最後の気合いを入れると同時に、チャイムが鳴った。 少しイラつきつつも、慌てて玄関に向かう。 「どなたで…「来ちゃった♪」 ドアを開けるとそこには獏良くんが居た。 思考停止している私を余所に、ずかずかと上がっていく。 私が気づいた時には、既にシュークリームを食べているところだった。 文句言ってやろうとしたけど 「おいし−よ」 なんて笑顔を向けられれば怒れる筈がない。 だけど自分で渡したかったから、 「あ−あ、私のぶんだったのに」 とちょっとからかってみた。 (ざま−みやがれ!)(なんて本人には言えないけど) 「…ふ−ん?」 あ、やばい。そう思った時にはもう遅かった。 満面の笑みを浮かべて、 「じゃあ、美鈴にあげなきゃね?」 (ちょ、やめ…)(ふふ、おいしい?)(味なんて、わかる訳ないよ)(じゃあ、味がわかるようにもっかい、かな)(いやあぁああ) ________ 宿主おめでと\(^O^)/ 最後はあえて書かないけど微妙…かな。 ぐだぐだだけど愛だけはこもってるよ!無駄に! 2010.09.02 [*前へ] |