short ばいばい、恋心 「あ、あの!ずっと好きでした。付き合って下さい」 「ありがとう、ごめんね。」 勇気を振り絞った告白は、作られた笑顔で流された。 「あ、そだよね。ごめん忘れて。じょ、冗談だしさ」 心にもない言葉を並べた。それは傷つくことも出来ない臆病者の証。 「そっか」 そんな綺麗に笑わないでよ、 私の気持ちが迷惑だって分からせないでよ。 そんな笑顔向けられたら、何も言えなくなっちゃうじゃん。 密かに思い続けよう そんな淡い気持ちさえ打ち砕かれて 私は諦めるしかないの。 甘んじて受け入れるわ、臆病者の私への罰なんだと思うから。 奥へ、奥へしまい込んで、鍵をつけて ばいばい、私の恋心。 [*前へ][次へ#] |