short 教室 教室に明日提出の宿題を忘れてしまい、慌てて教室まで戻った。 だがドアに手をかけたところで話し声が聞こえ、開けるのが躊躇われた。 「なぁなぁ獏良は好きな奴居んのか?」 最初は聞くつもりなかったけど 獏良くんの名前が聞こえた途端、そんな気持ちは消え失せた。 好奇心が勝ってしまった、これは盗み聞きじゃないと言い聞かせながら、 私は教室のドアに耳を寄せた。 ん、よく聞こえる! 「え?僕?」 「いやいやお前しかいねえだろ」 「僕かあ。…うん、居るよ」 「まじでか。教えろよ!」 興味なさそうに見えたけど好きな人、居るんだ。 ずっと見てたのに気づかなかった。 「え−…恥ずかしいなぁ。 …あ、本田くんは?居るの、好きな人」 「え?俺か? なんかはぐらかされた気がするけど……まあいいか。俺は今は居ないな」 「本当に?」 「あぁ。こんなことで嘘つかねえよ」 「良かった!とりあえず本田くんは ライバルじゃないんだね!」 「ん、あぁ、そうなるな。…そんなモテるのか?獏良の好きな奴って」 「ん−、モテる…ねぇ」 「ふぅん。余計気になって来たな。 誰なんだ?獏良の好きな奴って」 よし!本田くんよく聞いてくれた! 気になるな−獏良くんの好きな人。 …でも、知りたくない気もする 「え−とね、今ドアの前に居るよ」 「まじで?よし見に行くか」 「…え、」 本田くんがドアを開ける前に 早くこの場を去らなければ行けないけど 緊張からかなかなか足が動かない。 ガラガラ 「ね?居たでしょ?」 「美鈴のことだったのか」 「うん。 美鈴ちゃん、気配隠すの下手すぎ。バレバレだよ?」 「え……あ、」 「美鈴ちゃん、僕の好きな人気になってたの? ドアに耳寄せちゃったりして」 全てバレていたみたいで言い逃れ出来ないと感じた。 「気に、なったから」 「…それって脈ありととっていいのかな?」 「へ!?…うん//」 「じゃあ改めて好きだよ、美鈴ちゃん 僕と…付き合って下さい!」 「はい…//」 「あの−、俺の存在は?」 _______ やっぱり本田は空気で締めたいんだ にしてもやばい☆rz イメージはDM。 ミホちゃんは居ません← [*前へ][次へ#] |