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〜闇夜物語〜
柄杓島のふなゆうれい;3
…現―岡山県・香川県の
海域の水島灘の一帯は
台風による高潮の被害も
受けやすいですが


帆船や櫓漕ぎ時代の
水島灘は内海でも屈指の
難所であったそうな…

もちろん著者の海の海域
も海が荒いことで
知られてますが


その水島灘に小さな四つ
の無人島があり灘の
四つ子島と呼ばれいた
そうです。


ここはその昔から、源平
の古戦場でもあり時折
武士の亡霊がでるらしく

また水島灘は海が
荒れやすく瀬戸内海有数の
船の難所と知られており
昔から難破船が跡を
断たなかったそうです。

そのため一帯には船乗り
たちの亡霊が柄杓(ヒシャク)
を求めて相手の船を
沈めるという船幽霊の
伝説が残っている。

もちろん自分の育った海
も船幽霊のお話しは
あります。

とくにお盆は海に行ってはいけないと言われたものです。


水島灘の大柄杓島・
小柄杓島といった地名は
この伝説に基づくそうです

それは「柄杓をかせ
柄杓をかせ」と言うもの
のその海中からの

あまりにも悲しい声に
あやつられて柄杓をかすと
たちまち柄杓をもった
細い手が何千、何百と増え
船はまもなく水浸しに
なって水島灘の底深く
消えてしまうという…


こうしたことから
誰言うことなく
「柄杓島の船幽霊」と
船のりはおそれたという。

よく海にはでましたが


真っ暗な海に船ででると

ふと 背筋が寒くなりますよ。

ただ…まわりに陸地さえ
ない海での遭難は
苦しいのでしょう…
船が沈むときの苦しみ


そこには やはり苦しみ
寂しさ、悲しさがあるようです。

だから友を呼ぶといいますか…


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