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〜闇夜物語〜
柄杓島のふなゆうれい

生前の父からよく聞いた
お話なんです。


やや昔の時代に遡ります
が…なんせ父親が若いとき

当時は船は機械の
エンジンなんかでは
ありませんでした。


今で言う手漕ぎのボート
を想像をしてください。
これに帆をはり漁をする



盂蘭盆(うらぼん)の
日に…

海が和ぎですから沖に
漁にでていたらしいです


その日に限って魚は
あまりとれなかったそうな

それにメキシコ女王の
たたりの噂もあったのか?

せまい同じ島の漁夫です
から噂はすぐに人びとに
知れ渡ることでしょう。



空はどんよりと曇り空
日はとっぷりと水平線
に沈みはじめてたそうで



帰り支度をしていた頃

生暖かい風と濃霧がでて
きたらしいですね


父親は空を眺めて
辺りを見渡してから


「海が時化る…」と
感じたそうで

まだ星があまり見えなく
辺りはうっすら明るい


霧がでてきたら
まわりがよく見えません

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