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∞陰陽道探究∞
方違え(かたたがえ)2

方違え(かたたがえ)
とは陰陽道に基づいてる
作法(風習)で方忌みとも
外出や造作・宮中の政/戦
の開始などの際に
その方角の吉凶を占術で
見いだし、その方角が
悪いといったん別の方向
に出かけ目的地の方向が
悪い方角にならないよう
にした。


つまり別の方角を経由を
して大凶を消去させる
方違えを行った。

『方違えの基本』

外出または帰宅の際に
目的地に特定の方位神が
いる場合に、いったん別
の方角へ行って一夜を
明かして

翌日違う方角から
目的地へ向かって禁忌の
方角を避けた。

例えば仕事先から
西の方角にある自宅に
帰ろうとしたら

西の方角に方違えの対象
となる天一神が在して
いたとする。

この場合は、真っ直ぐに
家へ帰ると、天一神の
いる方角を犯すことになる

そこで、いったん他の
方角、たとえば南西の
方角にある知人の家で
一夜を明かして、翌朝家
に帰ることにすれば…

移動は南西方向と
北西方向になって
西への移動を避けること
ができる。


陰陽道に基づいてみても
人は月の満ち欠けや季節
の移り変わりなど

自然の周期から方位に
吉凶を見いだして
自然の周期と個人の
関わりで、いろいろな
吉凶が現れることを知った

方位が悪ければ良い方向
に進み、そこから目的地
が良い方向になるように
迂回する…。

これが方違えの基本の型
なんです。

しかし、この方法は外出
の際、目的地が禁忌の
方角に当たる場合は前夜
に別の方角に行って
泊まり

方向を変えてから出発を
したりとか、いったん他
に宿泊してから
その忌を他所に移したり
しました。


現代では、方位・時期・
転居先の土地、その他の
ことがらを全てクリアする
ことは非常に困難ですから
細心の注意をはらい
何らかの対処策を講じる
姿勢が必要です。

その場合には
「方位除け(霊符・護符)」
を持つ、お祓いを受ける
心身の禊ぎをするなどの
方位の凶作用を緩和を
させる方法があります。


この「方違え」で問題と
される方位神は以下の
とおり。

『天一神』
(てんいちじん、なかがみ)
同じ方角に5日留まる。

天一神は方位神の一つで
十二天将の主将である。

中神、天一、天乙
(てんおつ)貴人(きじん)
ともいう。

天一神は天と地との間を
往復し四方を規則的に
巡るとされます
天一神のいる方向を
犯すと祟りがあるとされた

『太白』
(たいはく)
毎日、方角が変わる。

『大将軍』
(だいしょうぐん)
3年間同じ方角に留まる
が、5日単位で遊行する


大将軍は陰陽道において
方位の吉凶を司る八将神
(はっしょうじん)の1柱
魔王天王とも呼ばれる
大鬼神。

『金神』(こんじん)

1年間同じ方角に留まる。
金神とは方位神の一つで
金神の在する方位に
対しては、あらゆること
が凶とされ、特に土を
動かしたり
造作、修理、移転、旅行
などが忌まれる。

この方位を犯すと
家族7人に死が及び家族
が7人いない場合は
隣の家の者まで死が
およぶとされる
(これを七殺という)
といわれて恐れられた。


金神のなかでも
「うしとらの金神」は
久遠国という
夜叉国の王である
巨旦大王の精魂とされて
いる。

巨旦大王の眷属の精魂も
(普通の)金神と呼ばれる
凶神となっています。


『王相』
王も相も1か月半同じ
方角に留まる、続けて
来るので
3か月間ひとつの方角が
塞がることになる。



古代中国では、
明けの明星を啓明
宵の明星を太白
(たいはく)と呼び
軍事を司る星神とされた。
それが陰陽道に取り
入れられて
太白神や金神、大将軍と
なった。

いずれも金星に関連する
星神で、金気(ごんき)
は刃物、刀剣に通じて
荒らぶる神として

特に暦や方位の面で
恐れられた。



【八将神[軍]】
八将神とは陰陽道の神で
方位の吉凶を司る八神の
総称です。

『太歳(タイサイ)神』
とは陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。
太歳神は木星(歳星)の
精とされ、1年の四季に
おいて万物の生成を司る
また君主的な立場にあり
八方向に影響を持つ。


『太陰(タイオン)神』
とは陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。
また十二天将(神将)の
1柱でもあり、太歳神の
后であります、
土星(鎮星)の精で土(陰)の性格を持つている。


『歳破(サイハ)神』
とは陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。
土星の精とされ、太歳神
の在位する方位を在位
するが太歳神に攻められ
破られることがほとんど
であり凶神とされていて
この神は土の性格を有してる


『歳刑(サイギョウ)神』
とは陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。
水星(辰星)の精とされ
殺罰、刑殺、刑罰を司る神とされ、またこの神は武力武器を好むとされる。


『歳殺(サイサツ)神』
とは陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。
金星(太白星)の精と
されるが、金星は陰の
極みであり、この神は
殺気を司り万物を滅する
とされる。
またこの神は武力武器を
好むとされる。


『豹尾(ヒョウビ)神』
とは陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。
天宮神という女神を伴う
この神は計都星の精とされ
気性が激しい、また不浄
なものを嫌うとされる


『黄幡(オウバン)神』
九曜の1つである羅
(ラゴウ)を奉ったもので
あり
元々はインド神話に登場
をするラーフと呼ばれる
蛇神であり災害を
もたらす神として恐れられた。
陰陽道における方位
神/八神軍の1柱。




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