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∞陰陽道探究∞
(九字)
【六甲秘咒(九字)】

九字の法はもともと中国
の神仙修行の中で深山幽谷に分け入っていく行者が

神仙や神々の加護を願い
護身のために誦する呪文
であります。

「仙」という字が示すように、仙人への修行は世俗
から離れ奥深い山中で
行われることが多かった。
そのため途中、さまざま
な原因で生命をも落とす
人も少なくなかったと思われます。

九字の災難や百鬼を祓う
ものとしての六甲秘咒の

臨(りん)兵(びょう)闘(とう)者(しゃ)皆(かい)陣(じん)列(れつ)前(ぜん)行(こう)

における九字の切り方や
どのような術法を行う
場合でも絶対に必要と
される三歩(さんぽ)九跡(くせき)の
「禹歩の法」も記されて
いるのも、この登渉篇です

因みに六甲とは六丁(ろくてい)同様、道教で使役
をされる神霊のこと

六丁は雲笈七籖(うんきゅうしちせん)という道書
にこう記されてます。

「六丁は陰神玉女を謂ふなり」とあり
道教には六甲の神や六丁
の玉女を呼び出して使役
する方法があります。

九字の六甲秘咒は
元来は古代中国の道教の
道士・葛洪(かっこう)の
著書の「抱朴子(ほうぼくし)の登渉篇」で紹介されています。

(登渉)とは山に登り川
を渉ることですが、この
篇では入山、つまり山に
入る方法について詳しく
述べられています。

それによれば、人が
正しい入山法を知らない
場合、山に住む神霊や
魑魅魍魎によって病気に
されたり

岩石を落とされるなど
して修行を妨害される。
このような危難に
遭わないために、登渉篇
には山に入る吉日、など
万が一苦難に陥ったとき
の対処法などが
事細かに記されている。

つまりは山に入る際に
邪気をかわすための呪文
をその起源としています。
九字の呪文の六甲秘咒は
山野に潜む種々の妖しげ
な精霊や山々の邪気など
瘴気を避けたり猛獣など
の害を避ける玄妙な力を
秘めているのです。


九字の呪文の六甲秘咒の
「臨兵闘者皆陣列前行」
は神仙が住まう山に入る
前に行者が誦える呪文で
あるから、つまりは神仙
の住まう山に登るという
ことは

異空間→レイヤー(階層)の異層を越えて頂点に達しようということであるから
それは領域(常世)と
俗なる領域(現世)という
2つの世界≠竭wへ行くための咒文あり、それは

俗なる領域(現世)と領域(常世)の門を開く呪法でもあるという意味もあります
また(門)を閉じることもできる呪文なのです

門を閉じるとはすなわち
結界を定めることなんです
「結界」とは一定範囲の
空間に設定された
タブー禁足≠視覚化
したものなんですよね。

それは領域(常世)と
俗なる領域(現世)という
2つの世界≠(結)
びつける役割をもつ
つまり相手と隔絶する場
それを障壁≠ニいいます
物理的・心理的・霊的にも
障壁をつくりだすわけです
現代でも山は修行の場と
してありますが
息を切らしつつ、山頂に
たどり着いたときの
達成感は格別なのもの

身が浄められて、四季
折々の風景を楽しみ、山
の魅力は自然と同化し
自然を存分に満喫できる
ことでしょう。

しかしその一方で
山には危険も伴います
年間を通じて多くの人が
山で遭難など事故に遭っているのも事実であるから、
山というのは時として
優しく、そして厳しく
変化します。

そんな山に対して、我々日本人は昔から憧れや畏(おそ)を含んだ感情を抱き

その思いは国内に数多く
点在する霊山≠ノ
あらわれてます。

日本にも古くから「霊山」
という概念があり、山の
中に深く入り精神修行を
しながら、その霊力を身
につけようとする修験者
によって崇敬されてきた
山々はたくさんあります。
山は神霊の住む神秘的な
場所・祖先の霊が鎮まる
場所として拝められてきてます。

つまり古くから
山中他界≠フ概念があり
そのなかで、霊山と
神聖視されてきた山岳は
地獄と浄土の境、つまり
異界との境界領域とも
いえるミステリーゾーン
と考えられた。

なぜなら山は
清浄/神の領域≠ニ
俗世なる不浄の人間界
異界とこの世の出入口が
あるのです。

そのために九字護身法は
修験を行うために山岳へ
分け入る際に雑念や邪念
を無くし身を清めて邪気
などを避けるために精神統一のために用います。


陰陽道では陰陽師により
変化はあるものの(秘咒)
「朱雀・玄武・白虎・
青龍・勾陳・帝台・文王
・三台・玉女」の名を唱え
ながら4縦5横に印を切る
もしくは
「青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・南斗・北斗・三台・玉女」
(せいりゅう,びゃっこ,すざく,げんぶ,こうちん,なんと,ほくと,さんたい,ぎょくにょ)と誦する


臨(りん)・兵(びょう)
闘(とう)・者(しゃ)
皆(かい)・陣(じん)
列(れつ)・前(ぜん)
行(こう)の9字は
ドーマンと言われます

亜細亜大陸から用いられ
日本にも伝わったとされる
「青龍」「白虎」
「朱雀」「玄武」
「黄竜」「南斗」
「北斗」「三台」
「玉女」

の神々の意を表す九字の
言葉を唱えながら切る
こともあります。

一礼して神々の守護を
願う秘文を念唱したり
する場合もあります



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