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∞陰陽道探究∞
符咒の法(ふじゅのほう)
《符咒/符呪/ふじゅ》

陰陽道の符呪の法は
つまりは陰陽道は‥

「万物に陰陽の二元的
原理を立て、また五行と
称する五つの元素的要素
を組み合わせてすべての
存在、現象を解釈し
その意味を考える」

もので‥古代中国の信仰
から生まれてるのです。


符呪(霊符)も方位に
基づくものがあったり
道教の符呪が原流となり
易の八卦などが
記されたりしているのが
特徴といえます。

基本的に符呪の法は悪星
や凶厄方位や悪霊による
災い除去のための強力な
呪術なんです。

「符呪」は呪符や霊符
とも呼ばれ目的に応じて
使用される術ですが

安倍晴明が好んで符呪
(ふじゅ)を使用した。
晴明が使役した十二天将
(式神)も符呪により
使ったとされます。

符呪(霊符)は、神秘的な
霊力をもつ神文秘形の組
み合わせからなるものです
したがって、それを
書写するときは、一運筆
といえどもおろそかに
することは許されない。
たとえ一点、一画で
あろうとも、過不足が
あってはならないとされ

霊符の力によって鬼神を
使役し、神に通じること
ができるのは‥その文字
や図形に、それぞれ霊妙
な意味があり鬼神が
またそれを知っている
からにほかならないとされ

書写した符が、筆画など
すべてが正確で、正しい
意味をもっていれば、
鬼神は必ずその符に
記された命令に従うしか
ないのです。

そうでなければ、鬼神に
あざ笑われるばかりか
ときにはかえって害なす
とされる。

したがって本来、符呪に
限らず、霊符の書写は
基本もろくに知らない
まま思いつきなどでは
決して行なえるものでは
ないということですね。


だけど、修行を積んだ
道士や陰陽師ならともかく
多くの人はこの道(タオ)
の奥義はおろか、正しい
霊符書写の要領など
知るはずもないですから
ここでは簡潔な説明と
して読んでくだされば良い
簡潔に説明すれば、
陰陽道の原点である道教
とは‥ある意味で神通自在
不老不死の神仙になる
ことを目指すものです。
そして神仙とは‥なにか
人から神に遷(うつ)ると
いう意味を持ちます。

符呪(符咒・ふじゅ)とは
道教式の呪文と霊符や
(呪符)が一体化した術が
符咒であり

陰陽道のこの術のルーツ
はつまり中国の道教あり
同じように道教の霊符は
(符咒・ふじゅ)といって
呪文がつきものであります

つまり、術を使うまえや
霊符を書き上げる際など
に口で呪文を唱えること
(咒)とは、道士が
方術を行うときに口中で
念唱する、短い神秘的な
言葉のことです。

その内容は叱責や
呪(まじな)いの語で鬼や
邪を呪咀して
これによって妖魔や邪鬼
を駆逐し悪い作用が
およぼされるのを避ける
ことができるとされる。

あるいは、慎み畏(かし)
こむ恭(うやうや)しい
言葉で神霊に願請して
福を呼び、安泰を願う。


符咒の呪文の文字数は
少ない場合は三から四字
ときには数百字に及びます
形式としては、一般には
初句で鬼神の名を呼び
中間で要求や命令を述べ
末句は「急急如律令」
または「如○○神律令」
○○は神名で結びます。


符咒の種類は‥例えば
書き上げた霊符をまじなう
勅符咒

部屋を浄めたりするとき
に、まじなう浄天地咒

心身を清めるための呪文
の浄口咒(じょうこう)

水をまじなう呪文の
勅水神咒(ちょくすい)

紙をまじなう呪文の
勅紙神咒(ちょくし)

硯(すずり)をまじなう
呪文の勅硯神咒(ちょくけん)

墨をまじなう呪文の
勅墨神咒(ちょくぼく)
などがあります。
陰陽道の符咒の法の
霊符をいろいろ説明を
するにも、そのルーツの
道教の大きな要素と
なっている方術などや
(神仙の使う術)
煉丹術(不老不死を
目指す術)なども含みます

説明すれば多岐にわたり
ますが陰陽道のルーツで
ある道教における符咒→
霊符は、もともと
太上老君などの古来の神仙
が天地自然のさまざまな
姿を写しとったもので
それが人に授けられた
ことを示しています。

中国において、これらの
道教の霊符は、はるかに
大昔から用いられたとされ
伝説的には中国神話に
登場する太上老君
(老士が神格化された存在)
や黄帝(こうてい)が
使用したとされていて
歴史的に様々な道士や
仙人が霊符を使用して
奇跡を現したとされてます

要するに霊符に
書かれた文字は元来は
天界の神々が使用する
ものだけど、それを
地上界にもたらされた
ものであると考えられて
ます。

なお、符咒は中国古代
の「敬天崇地思想」に
由来するものと考えられ
てます。

つまり「敬天崇地思想」
この思想は文字どおり
天を敬い地を崇拝する。
つまり自然を尊ぶ考え方
です。

古代中国の人々は大空に
輝く太陽、月、星を仰ぎ
あるいは山岳河川の姿を
見て、
風雨雷電などの自然現象
に驚き恐れ、
いつかそれらを神格化
して祭るようになった。
道教の起源は、この
敬天崇地思想にあり同時
にそれが道教における
霊符のもととも
なっているわけです。


実際、符呪(霊符/を仔細
(しさい)に見ると‥‥
複雑な図形や、日月星を
象徴し、あるいは山岳
大河、雨風、火炎、雷
などを意味するものが
多く見られます。
道教における霊符は
古来の神仙が、天地自然
のさまざまな姿を写し
とったものと説明しました
霊符に用いられてる文字
の書体は、かなり多い。
解読の鍵となるパターン
をその一例を説明します。

霊符には○を書いて
それを結んだものが
かなり見られます。
それらの○は天の星を
表してます。
多くは二十八宿を
意味することになります。

二十八宿とは、黄道に
沿って天球を二十八に
区分し星座(星宿)の
位置を明らかにしたもので
月はおよそ1日に
一宿ずつ運行している。


※中国では蒼龍「東」
玄武「北」、白虎「西」
朱雀「南」の四宮に分け

さらにそれを宮ごとに
七等分し、二十八の名称
をつけたのです。


また、○が一つの場合は
それが太極、天、日を
意味することが多いです。

○が2つの場合は、陰陽
日と月を意味することが
多くて

また2つの○を
棒線でつなぐことにより
陰陽の和合を意味する。
○が五つ、あるいは
出っぱりが五つの図形は
「五星」「五雷」を意味
します。

五雷は五つの雷神です
五星は木星、火星、土星
金星、水星のことです。


○が七つ、あるいは線の
出っぱりが七つの図形は
「北斗七星」「七政」を
表します。

北斗七星とはいうまでも
なく、北天の大熊座に
ある柄杓形の七つの星です
人の福禄寿や運命の
吉凶は、すべてこの星に
よって決定されるとされ
ます。

七政とは日と月と五星を
合わせたものです。

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