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∞陰陽道探究∞
平安朝と安倍晴明の実像
晴明は、天文観測の
スペシャリストである
いっぽう

『六壬式占(りくじん
ちょくせん)』といわれる
占術の使い手でもあった。
じつは晴明が朝廷の官吏
として最大に技能を発揮
したのは、六壬式占に
おいてにほかならない。


晴明の著作「占事略決
(せんじりやつけつ)」
には、三六章にわたって
六壬式占の解説が
なされている。

この式占のツールが
陰陽道の秘密兵器とも
いわれる式盤(ちょくばん)です。

式盤とは、星の宿りと
刻(時)、場所と吉凶の
相関関係があらわれる

現代風にいえば
魔術ボードです。

土台になっている方形の
盤を方盤(ほうばん)
中心のまるい盤を円盤と
いいます

方盤のふちには
八卦(はっけ)、干支
二十八宿(二十八に区分
された星座群)の組み
合わせが書き込まれて

円盤には十二月将、干支
が円をなして配置されて
ます。

「円盤は中心に北斗七星
を図案化した絵図があり」
式盤の一例では

円盤は方盤の中心に
立てられた軸にはめこま
れていて、陰陽師が
指ではじくと軽快に回転
する

停止した位置に重なる
八卦、干支、二十八宿の
相関関係を読取ります。

すると、疫病・天災・内乱
などが、いつどこで
起こるかが予測でき
そこに解読の才能が
加われば

それがどのように
起きるかまで見通す
ことができるのです。

安倍晴明は、この式盤を
駆使して天変地異に
吉凶の判断を下し、祭事
行幸(天皇が各地を訪問
すること)の日時などを
奏上したのです。


それらの仕事は俗説では
なく、史実として多くの
史料に記録されています。


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