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∞陰陽道探究∞
怨霊と化した天神様(3)

この言葉のままだと
菅原道真の印象を
ガラリと変える奇怪な
儀式だったに違いないと
思われますよね。


菅原道真は、さまざまな
史書を編纂(へんさん)
した大インテリである


いっぽう、浪費と危険を
ともなう遣唐使の廃止を
建議したクールガイでも
あった菅原道真が


本気で怨霊になろうと
鬼気迫る呪術を行なった
のです。

はたして、道真は怨みの
あまり狂ってしまったの
でしょうか?


否、そうではありません。

呪術は、いまでこそは
無知のなせるものとか
狂気のさたと
されたりしますが

古代においては、
むしろインテリにしか
理解できない高度な
科学だったのです。


つまり、道真は、
いまの科学者が完璧な
クローンを作り
出そうとするように


最先端の知識と技術を
駆使して自分の霊力を
高め最大の怨霊を
作り出そうとしたのです。
それにしても
「天満大自在天神」とは

すさまじいネーミングです

私たちが知る「天神樣」
が、じつは、世にも
恐ろしい大魔神だったとはね。

菅原道真を陥れた
張本人の時平も、
じつは、道真に先んじて
道真を呪咀していました。
ナイフをつかう人間ほど
シリアスにナイフを恐れる

それと同じで
みずから呪咀をもちいる
人間ほど怨霊を恐れる者
はいない。


絵巻に描かれた、
時平の両耳から
ニョロっと顔を出した
龍は、けしてジョークや
シャレではなく

そうした彼の恐怖を
ありありと物語っている
かもしれませんね。



「陰陽道に彩られた
古代史の真相と伝説」

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あきゅろす。
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