∞陰陽道探究∞
晴明と陰陽道の精髄
俗説に彩られた超人伝説
はむしろ、その人物が
本物の傑人であったこと
を強く暗示しています。
超人的な伝説に飾られた
平安の陰陽師といえば、
安倍晴明以外にはほかに
賀茂忠行
（かものただゆき…）
弓削是雄
（ゆげのこれお）
三善清行
（みよしのきよつら）
などのの名があがります。
彼らは、いずれも、
晴明と同様に陰陽道の
奥義をきわめつくした
大学者たちでした。
つまり、彼らが伝説化
されたのは、万物の秘密
に精通した彼らの博識と
教養への崇敬があったから
陰陽道の世界観にみちび
かれた平安時代にあって
はいわゆる「陰陽の博士」
はそのへんのマジナイ師
呪術師や占い師とはわけ
がちがうのです。
国中にうやまわれる学識
経験者だったわけです。
俗説に彩られた晴明伝説
は意外な真実味をおびて
きます。
奈良時代末期から平安
時代にかけて、都には
呪咀や呪殺が大流行しま
した。
数多くの人たちや
蔵人の少将の呪咀計画が
たくらまれ、かつ
実行に移されたこと
だけはまちがいないです
平安朝では官位のランク
が厳重に定められていて
官位の上下による身分と
報酬の格差が歴然として
いました。
それだけに、官人たちは
他人の追い落としに執念
を燃やしたのです。
それが、平安京を呪咀や
呪殺の都にした何よりの
一つの理由でした。
晴明伝のなかには、
とくに呪咀の恐ろしさ
をリアルに伝えてるもの
がありますよ。
詳しくは平安京の闇と呪咀を
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