[携帯モード] [URL送信]

∞陰陽道探究∞
平安京と酒呑童子
呪術もきかぬ最強の鬼
酒呑童子(しゅてんどうじ
桃太郎伝説に代表される
ように、日本の神話や
伝承、伝説には数多くの
鬼が登場しますが
それら鬼族のなかでも
酒呑童子は超大物とされる

「エクソシスト」に登場
する悪魔は、少女に取り
憑く霊体であるため

最後まで実体を現さない。
だが…酒呑童子は、
大江山の鉄城にて、

白昼堂々と童子を崇拝
する行脚僧(あんぎゃそう)
をよそおった討伐隊の
前に姿を現す。
その姿は、このように
描かれている、

「色薄赤くせい高く
髪は禿(かぶろ)に
おし乱し、大格子の織物
に、紅(くれない)の
袴(はかま)着て

鉄杖を杖(つえ)につき
辺りを睨んで立ったり
しは身の毛もよだつ
ばかりなり」


ここで説明されている
(禿)というのは、ハゲ頭
のことではなく

マゲを結わずに髪を
たらし、毛先を切り
そろえた髪型をいいます。

つまり、元服(ゲンプク)
前の童子の髪型のことで

この大鬼が「童子」と
呼ばれるゆえんは
そこにあります。

鬼の誕生は遺伝子の
イタズラなのでしょうか?
人間とは違う肉体を持つ
別の種族だったのか?


『平家物語』の
「剣巻(つるぎのまき)」
には

渡部綱に腕を切り落と
された大鬼が、美女に
化けて腕を取り返しに
くる話が載ってます。


この大鬼は、酒呑童子の
腹心の部下で茨木童子と
いいますが

人の姿を取れる
(化けている)
見分けがつかないですよ


現代のホラーに
置き換えるなら、遺伝子
の組み換えで生み出された

悲劇のモンスターと
いうところでしょう。

いまならば、こうした
ミュータント(突然変異体)
は、意図的な
遺伝子操作によって
生み出すしかない。


だけど、いまから
千数百年の昔には、
いわゆる正常な
人間以外の遺伝子が
淘汰(とうた)されておらず

ときおり、その形質の
未知の種族が姿を現した
という可能性があったの
だろうか?






[*前頁へ][次頁へ#]

3/7ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!