[携帯モード] [URL送信]

∞陰陽道探究∞
□五行相剋と五行相生
五行相剋と五行相生は
陰陽五行説を占術や呪術
陰陽道のあらゆる術に
応用する上での前提と
なる理論です。

ギリシアの哲学者は
〈万物は流転〉
と言葉を残しました。

その言葉の通り五行説に
おける『木火土金水』も
たえず流転して互いに
生と滅の影響をおよぼし
あいます。

『五行相剋』
※五行相剋は五行が
互いに滅をもたらしあう
関係をあらわします

「木剋土」…木は土から
養分を吸い取る
=木は土に勝つ。

「土剋水」…土は水を
せきとめる。
=土は水に勝つ

「水剋火」…水は火を
うち消す、
=水は火に勝つ

「火剋金」…火は金属を
溶かす、
=火は金に勝つ

「金剋木」…金は木を
伐り倒す、
=金は木に勝つ


『五行相生』
※五行相生は五行が互い
を生じさせる関係を示し
ます。

「木生火」は
木は火を生じる

「火生土」は
火は土を生じる

「土生金」は
土は金を生じる

「金生水」は
金は水を生じる
(金属の表面に凝結に
より水が生じる)

「水生木」は
水は木を生じる


この五行相剋と五行相生
を、五行を[時][空間]
に配当しました、それに
関係づけて、四時次元
(空間の三次元+時間の
一次元)的にイメージ
して占術に用いたら

たとえば、木は東であり
春(朝)でもあります。

つまり相剋と相生は
つねに、それぞれの五行
に配当された方位・季節
(時)にリンクしてきます

この四次元的関係を、
実際に簡単に[方位]占術
に適用してみると―

春の連休に、家族計画で
旅行を計画したとします。
どこへ何を見に行けば
最大の幸運がもたらされるか?

またどの方角やモノが
最大に吉になるのか?

※春の五行は[木]なので
木が活気をもたらす。
そして木と相生の関係に
あるのは〔木生火〕に
よって火とでますから

火は南ですから、すると
春の連休は南の方角に
朝に樹齢の長い樹を見る
とか?

木に関連するモノあるい
は事を探せば大吉という
解釈になります。

安倍晴明が著わした
占いのバイブルの
占事略決の法第九という
章には、このような記述
があります。

春三月(2、3、4月)
では木は旺気(おうき)
火は相気、土は死気
金は囚気(しゅうき)
水は老気とされていて

この一節が意味する
ところを『五行相剋』と
『五行相生』の理論で
解釈してみます。

まず、旺気と相気に
ついては、春の連休で
説明したとうり、木は春
に活気をもたらすので、
『 旺気』

火は、春と相生の関係に
あるから『相気』となり
ます。

土が死気、金が囚気、
水が老気になる理由は、
それぞれが
木剋土、金剋木、水生木
からきてます。

つまり土は木に養分を
奪われて(死に)
木は金に支配されて
(囚われ)、
水は木に吸収されて
「老い衰える」
わけですが相剋の関係が
負のパワーをもたらすの
はわかりますが

「水生木」は相生の
関係にあります、

しかしながら、木が水に
よって活気づくと
解釈をしないのか?

不思議ですが?
これは基本理論をもとに
した陰陽道の独特の
解釈にミソが
あると考えてください。


いずれにしても安倍晴明
は、こうした五行の相剋
相生と時空の複雑な
連なりから

行幸(ぎょうこう)や国家
的な祭礼についての方位
・時の吉凶を判断して
天皇に奏上(そうじょう)
したのです。

といっても、五行への
空間と時間の配当は
ほんの初歩にすぎず
実際は頭が真っ白になる
ほど、ありとあらゆる
要素が五行に割り当て
られた。

五行配当一覧をみても
五星と干支の連動は他の
呪術の占いにも見られる
が、五感、五臓、五欲
までもが連なり合うのは
陰陽道くらいです。













五行配当覧
節句十二支五神五時五方五色五行
人日寅卯蒼竜
上巳巳未朱雀
端午丑辰未戌黄竜土用中央
七夕申酉白虎西
重陽子亥玄武







[*前頁へ][次頁へ#]

3/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!