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∞陰陽道探究∞
平安京と鬼
陰陽道にまつわる時事は
ほとんど秘史とされてます
陰陽道の謎…は深いのです
日本には太古から
鬼の概念がありました

[鬼神]という言葉が
示すとおり、古来は
[鬼]と[神]は背中合わせ
でした。

遥か太古、卑弥呼が
生きた時代にも『鬼道』
という太古の術があり
鬼の概念がありました。


日本の神話、伝説には
数多くの鬼が登場します。
京都市と亀岡市の境にある老ノ坂峠には、酒呑童子
の首を祭った

首塚大明神の祠/ほこら
があります。

伝説では、大江山に魔窟
をかまえた酒呑童子が

老ノ坂をルートにして
平安京を侵略したことに
なってます。

一条天皇の時代、
正暦〔しょうりやく〕

年中〔九九0〜九九五年〕に

都の内外に大量行方不明
事件が起こる。都のなか
で行方不明になるのは、

美しい貴族の娘ばかり。
そのなかには帝/みかど
が厚く信頼する中納言の
一人娘も入っていた。


一条帝は、これを国家的
大事件と考えて、

世の命運を占う達人と
して名をなしていた
陰陽の博士
安倍晴明を内裏/だいり
に召しだした。

このとき、阿倍晴明は、
すでに70の坂を越えた
老齢に達しています。


内裏に参上した晴明は
式盤をまわして占いの
結果をこう申し上げます。

『都の西北にある
大江山には、鬼が隠れ
住む城があります。

都の内外から行方不明に
なった人々は、すべて、
その鬼に連れ去られた
ものと思います。

このまま手をこまねいて
いれば、国の危機に
つながりかねません…』


この後、晴明は、
泰山府君祭
〔たいざんふくんさい〕
という儀式をおこなって

鬼たちの侵入をガード
する呪術的結界を都の
周囲にめぐらせます。


「泰山府君祭は陰陽道の
最も重要な儀礼で、

冥界の王を祀る中国の
儀礼を移入した、
この儀礼は、国家の中核
に位置する人々が病気に
なったり、
国家が破壊される
危機のあるような事件が
発生した時に執り
行われました。」


だけど…
大江山の鬼退治における
晴明の活躍は、そこで
終ってます。




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