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∞陰陽道探究∞
安倍晴明は狐の子

歴史の傑人(けつじん)
には例外なく奇抜な
俗説がまつわってくる。


たとえば、かの有名な
弘法大師(空海)さんは
天上に字を書いたと伝え
られます、

源義経は鞍馬山で天狗に
兵法を授かったと
伝えられてます。

しかしながら安倍晴明
ほど奇々怪々な俗説に
彩られた歴史のヒーロー
は他にはいません。

闇のヒーローとも
いえるかもしれません
俗説に彩られた

それは、何よりも陰陽師
という仕事の不可思議さ
によります。

式盤(ちょくばん)を
まわして国の未来を予言
して祈祷によって怨霊を
祓い、あるいは式神
という目に見えない精霊
を飛ばして遠方の敵を討つ

それらの怪異なシワザが
晴明の仕事であるからには
晴明伝のほとんど
すべては、奇想天外な
ファンタジーにならざる
をえないわけですが…

しかし見方を変えれば、
このように解説、
いうことができます。

安倍晴明が
ファンタスティックな
俗説に彩られたのは
平安朝の人々が晴明を
尊敬してやまなかった
証なのです。


今の世ならどんなに
怪しい人物なんかでも
まさか狐の子と疑われる
ことはないですが‥

晴明が生きた時代に
おいては、人が狐から
生まれることはおおいに
ありえました。

ところで、
「狐を妻として子を
産ませた話‥」には

もう一つの面白い部分が
それは、男が、狐の化身
と知りつつも、なお女に
恋いこがれたことです。


晴明の父親も晴明と
ともに、狐にもどった
妻を捜そうと森に
出かけてますから。

狐に化かされたことや、
恐ろしさや、裏切られた
ことへの悔しさは、
さらさらないのです。


よくよく考えると‥
それは、わからないでも
ないかもしれません。


たとえ狐であろうとも
化生の者でもビジュアル
なボディーが抜群ならば

その質においてはダマ
されても裏切られても
ないのだから‥

しかも、傲慢な天狗に
なった人間の美女よりは
異族である身をうしろ
めたく思う狐のほうが
はるかにいじらしく
思えるかもしれません。


『紫苑物語』にも
一匹の小狐が、女に
化けて国守の妻になる
エピソードがあります。

晴明伝承にしても狐が
化けて人間になり肉体が
あることを暗示してますね
もしかしたら……
晴明の母は遠い時代に
地球に来た宇宙人の末裔
かもしれませんね(笑)


そんな想像もいいかも
しれません。
m(__)m

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あきゅろす。
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